反逆のアナーキー・イン・ザ・MK(マナー講座)

思い出
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マナーってなんなん?(半ギレ)

 

 

 

 

すみません、いきなり昂りまくった感情が文字となって漏れ出してしまいました。

 

前々から僕はずっと「過度なマナー」について疑問を持ってきました。

 

最近はあんまり見かけないですが、昔「目からウロコのマナークイズ」みたいな番組があってたんですよ。※「所さんの目がテン!」ではありません。

 

そこで出演者達がマナークイズに答えるんですけど、もうそもそも出題の段階から「それどっちでも良くねえ?」みたいな内容なんですよ。本当にすげーしょうもないんですよ。

 

んでもってやっぱ検討もつかないから回答は半々ぐらいで分かれるじゃないですか。そしていざ回答発表となったらマナー講師がドヤ顔してるわけですよ。

 

「ちょっとみなさん、本当ですか?本当にこのマナー知らないんですか?これはちょっと驚きましたねぇ……」

 

んでもって答え発表。

 

「えー!」

「そうだったんだー!」

 

まさに目からウロコでみんな驚いているわけですよ。

 

でもちょっと待てよ、と。

 

みんな知らねえマナーってマナーとして要ります?

 

ほとんどの人が「知らなかったー!」って言ってるわけですよ。でマナー講師だけドヤ顔してんすよ。

 

じゃあ日常そのマナー知らなかったとしてどこで困るん?

 

だいたいマナーがいるのって相手のお家にお邪魔したときとかなのかなって思いますけど、訪問者がマナーキングだとして、いろんなマナーをこれでもかと実践しても家主が知らなければ何の意味もないじゃないですか?

 

知らない人の方が多いマナーってそもそも礼節的にも実用的にも「どっちでもいい」から知らない人が多くなっちゃったわけで、だったらそんなマナーは撤廃してしまえと思うわけですよ。

 

こういう出来事があり、しかも初めて買ったCDがSEX PISTOLSというパンクロックの礎ということもあり、僕はずっと「マナー」に対して反抗心を抱いていました。なーにがマナーだ。俺はそんなものには縛られねえぞ。アナーキー・イン・ザJP(日本)やぞ。言いたいことも言えないこんな世の中じゃPOISON。俺は俺を騙す事なく生きてゆくOH OHやぞ(突然の反町)。

 

しかし人間、必ずマナーというものに縛られる時がきます。

 

僕にもその時は訪れました。

 

そう、就職です。

 

さすがに反骨精神を抱いていた僕も内定だけは欲しかったのでマナーを勉強しました(ゴリゴリの小物)

 

で、無事内定をGETすることができて、4月、就職。

 

まずはじめに社会人の始まりとして、外部講師の「ビジネスマナー講座」に参加することとなりました。

 

「ハァ〜イ、皆さん♪おはようございま〜す♪」

 

「表情きんに君」というあだ名を一瞬で思いつくほど、ゴリゴリの表情筋から作り込まれた完璧な笑顔に、音声入力機能使ったら全部の語尾に「♪」付くんやないかと思うほどの陽気なハイトーンでその女性マナー講師が現れました。

 

会場の後ろの方から登場し、前方に行く途中も目についた新社会人に

 

「どした〜?♪寝癖がついてるぞ〜?♪」

 

とか

 

「背筋が曲がってるぞ〜♪新社会人はピシャッとしなきゃ♪」

 

とか声を掛けていきます。

 

「苦手やぁ……」

 

僕は一発でそう思ってしまいました。

 

マナーへの反骨精神+こういう感情スイッチオンオフのオン感がはっきり見えすぎる人が苦手という二つの要素から一目見てげんなりしてしまう僕。(勿論、マナー講師がクソ暗くてどうすんだというのはわかるのですが「この人、生活している間ずっとこのテンションのわけないしスイッチ無理やり入れてんだろうな。この講座が終わったら外で声かけても『オフに話しかけてきてんじゃねえ』みたいな顔してきそうやな」と勝手な偏見を抱いてしまうのです、すみません)

 

そんなこんなでマナー講座が始まりました。

 

さすがに基本的なビジネスマナーは学んでいたので、スムーズに行きました。

 

しかしそんな折、突如講師が言い放った言葉に僕は戦慄させられるのです。

 

「そう言えば、今この場でミッキーとかドラえもんとかのキャラものの文房具を使ってる人いませんよね?」

 

自分の文房具に目を向け、辺りを見渡す新社会人たち。

 

「ビジネスの世界でキャラものの文房具とか絶対に使っちゃダメですよ♪社会人としての信頼が得られませんからね〜♪キャラものの文房具を使う人は社会人失格です♪」

 

ニコニコしながら声のトーンは怖いなと思いながら、ふと自分の筆記用具に目をやり凍りつきました。

 

 

 

 

 

僕(ス、スヌーピー……)

画像1

 

僕が握っていたのは、付き合う前の嫁がくれたUSJのお土産のスヌーピーシャーペンだったのです。

 

しかも画像を見てもらえばわかりますが、ビジネスっぽいペンにワンポイントでスヌーピーが書いてあるビジネスカジュアルっぽいものではなく、ペンのボディ全体に所狭しとスヌーピーファミリーが描かれており、しかもザ・カジュアルと言わんばかりの半透明ボディ、しまいには全体にラメが散りばめられているというビジネスへの反逆と言わんばかりのペンだったのです。

 

僕は「やべえ」と思い慌てて隠そうとしましたがその時、心の中のジョニー・ロットン(SEX PISTOLSのボーカル)が叫びました。

 

「ヘイ、何をビビってやがるんだい」

 

えっ?

 

「あいつが何を言おうと関係ねえだろ。お前は使いたくてこのペンを使ってる。それをやめさせる権利なんてあいつにあるのか?」

 

た、確かに……。

 

僕は思いました。

 

そう、僕は付き合う前の嫁から貰ったこのシャーペンをお守り代わりに使っているんだ。就職試験の時も、資格試験の時も筆記がある場面では必ず使ってきた、いわば僕のラッキーアイテムなのだ。愛の力で頑張ろうと思わせてくれるスーパーアイテムなのだ。

 

それを否定する権利あるのかよ!!!

 

僕たちの「LOVE」を抑え込む権利あるのか!!!

 

そう心の中で怒鳴りつけた僕。

 

でしたが周りがマジで誰もそんなペンを使ってないのを見て、ペンの柄が見えないようにペン全体を右手で握り込んでいました。

画像2

 

なんというビビリでしょう。この日ほど自分が有象無象の一人だと悲しんだことはありませんでした。ごめんよ僕の心の中のジョニー・ロットン。僕はシド・ヴィシャスには、パンクロッカーにはなれないみたいだ。

 

講師の方は「ん〜?」「んんん〜?」と目をぎょろぎょろさせながら辺りを見渡すと、

 

「誰もいないみたいですね〜♪さっすが皆さんです♪よくわかってますね♪えらいえらい♪」

 

そんな中、ただ一人俯きながらシャーペン全体を握り込む僕

画像2

こんな哀れな状況がありますでしょうか。僕は本当に惨めな気持ちになり、そしてこの事件をきっかけに余計にマナーに対して敵愾心を抱くようになりました(ただの逆恨み)

 

今後、できる限りマナーには反抗して行こうと思います(考えうる限りで最悪の締め)

 

P.S

この記事を書きながらふと僕は就活苦戦しまくっていたことを思い出しました。

 

僕は前述した通りほぼ毎回スヌーピーのシャーペンを使っていたわけですが……

 

「キャラものの文房具を使ってる人は社会人失格」

 

と書きながら思いました。

 

え?僕が就活落ちまくってたのスヌーピーのシャーペンのせいか?

 

 

そうなんか?

 

そういうことか?

 

そういうことなんやな?

 

 

何がLOVEの力じゃ!!!!!大企業の内定返せ!!!!!

 

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