軽部さんとドンキーコング64とぶっ壊れたテレビが教えてくれたこと

ゲーム
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おはようございます。百井桃太です。

 

今日は僕の小学校時代の母親との話をします。

 

 

僕は特に裕福というわけではありませんでしたが、小学校時代は特に不自由もなく好きなものを買ってもらっていた覚えがあります。小学校時代は僕自身そんなに物欲が強い方ではなかったため、しょっちゅうものをねだることがなかったというのもあるかもしれません。(ただ中学校時代からは物欲が暴走し、勝手にお年玉を使い込みPSPを衝動買いして「GEOでくじ引いたらまさかの1等当たった」という200%あり得ない嘘を親についていた。速攻でバレて怒られた)

 

そんなわけで小学校時代もよくゲームを買ってもらっていました。当時はニンテンドー64の全盛期でいろいろなソフトを買ってもらっていました。

 

いろいろある中でも当時大好きだったのが「バンジョーとカズーイの大冒険」です。少し前まではもう僕らの世代しか知らないと思ってましたが、最新のスマブラで出てきてますよね。マジでテンションぶち上がりました。

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その日も学校から家に帰って即64の前に座り「バンジョーとカズーイ」を起動しました。なつかしのゲームあるあるで、最初はどのセーブデータでゲームを始めるのかという画面から始まります。そしてこれはレア社のゲームあるあるですがファイルが1から3まであってそのファイルごとに進捗度が%で表示されます。物語の半分まで進んでいたら50%と表示されるってな具合ですね。

 

僕は兄弟もいなかったのでいつもファイル1を使っていました。そして僕以外にゲームをやる人がいなかったのでファイル2とファイル3はいつも手つかずのままでした。しかしその日ゲームを起動すると、なんとファイル2にパーセンテージが刻まれていました。これはつまり誰かがファイル2を使ってゲームをしたということです。

 

一体、どういうことだ。そういえば以前もスマブラをやろうと思った時になぜか昨日まではいなかった隠しキャラが解放されていたことがありました。「あれ、なんか昨日までいなかったレスラーみたいなやつ(キャプテンファルコン)いるな……」と子供ながらに不気味に思っていました。今回もどうやらそのパターンっぽい。てかもう犯人は母親しかいません。母親と同じ部屋で寝てたし。

 

当時僕は60%くらいまで進んでおり、ファイル2は15%くらいの進捗度でした。僕に何も言わずに参戦してきたがまだまだ僕の方が先を行っている。そんな余裕がありました。わからないところが出てきて訊いてきたら得意気に答えてやろう。そんなことを思っていました。

 

そして翌日。

 

ファイル1  65%

ファイル2  78%

 

二日で8割終わらせてんじゃねーよ

 

大人の本気を子供向けゲームに持ち込むなよ。そしてプレイ時間は10時間近く。いくつの大人が「バンジョーとカズーイの大冒険」で徹夜してるんだよ。僕は切れそうになりながらも必死に進めましたがお化けのステージが出てきて断念しました。そして翌日家に帰ってきてゲームを起動するとファイル2は99%になっていました。(99%ですが確か全クリしてました)

 

そのあと買った「バンジョーとカズーイの大冒険2」も同じように気付いたらファイル2が生まれており、凄い速さでその%を伸ばし、僕よりも早くクリアしていました。子供差し置いて先にゲームクリアする親があるかよ。

 

そしてそのあと僕は「ドンキーコング64」を買ってもらいました。

 

そしてやはり生まれるファイル2。僕はその頃にはもうファイル2の存在を気にしなくなっていました。

 

話は少し変わりますが、その頃ちょうど僕は小学生ながらに凄い発見をしてその発見でいつも遊んでいました。結論から言いますとその発見というのは、「磁石をテレビ(ブラウン管)の画面に近づけると画面の色がピンクになる」という探偵ナイトスクープでもボツにされるレベルのくだらないものでした。文章で見てもなかなかイメージが湧きづらいかもしれませんが、磁石を近づけた部分だけがピンク色に変色するんです。そして磁石を離すと戻る。また磁石を当てると変色する。これは小学生からするとめちゃめちゃ面白いんです。そんな発見をした僕はめざましテレビの軽部さんの顔に磁石を当ててピンクに変色させ、赤面してるように見えるのを毎朝楽しんでいました。

 

そんなこんな新しい遊びを続けて一週間ほどの夜のこと。

 

寝ているといきなり母親から起こされました。

 

母「ちょっと!」

僕「えっ、何?」

 

起きてみると、母親は夜なべ(ドンキーコング64プレイ)の真っ最中でした。しかしパッと見ていつもと違う点がありました。テレビ画面全体がピンクに変色していたのです。まさに僕が磁石を当てていたときと同じピンク色が、磁石を当ててもいないのに画面全体に広がっていたのです。

 

母「あんた、なんかしたやろ!! テレビ壊したやろ!!」

僕「えっ、画面(軽部さんの顔)に磁石当ててただけやけど」

 

母「それやないか!! どうしてくれるんや!!

 バナナの色とデカブツのトサカの色が判別できんくなったやろ!!」

 

「ドンキーコング64」にはさまざまな色のバナナやらトサカを持ったデカブツ(敵)が出てきて、その色ごとに意味があるのですが、画面全体がピンクに変色したせいでそれらが全く判別できなくなったのです。それはゲームをクリアしようと思うと相当の障壁になってしまうのです。

 

しかしそれにしてもこの叱責ワードおもろすぎない?これは自信を持って断言できますが、真夜中に叩き起こされて「バナナの色とデカブツのトサカの色が判別できなくなっただろ」というワードで親から怒られた子供は地球上でただ一人僕だけだと思います。そしてこれも断言できますが、軽部さんの顔に磁石を当ててピンク軽部を楽しんでいた小学生も僕だけです。

 

結局壊れたテレビはその後、普通の色に戻ることはなくずっとピンクのままでした。そして母親はそれから一週間もするとそのピンク画面に目を慣らしてバナナの色を判別し始めていました。どんな執念なんだよ。子供よりゲームへの執念を見せるなよ。

 

僕もやがてそのピンクテレビに慣れ始めていきました。そしてたまたま友達の家に遊びに行ったときに見た普通のテレビを見て驚きました。「えっ、これがテレビ!?」

 

そこで僕は「色彩」というものがいかに大事なのかわかりました。色合い、調和、はそれだけで人間に感動を与えてくれるものだと気づきました。僕の家の無駄にアダルティなピンクテレビがその感覚を奪っていたのです。いや、逆です。その不自由を経験させることで僕に「色彩の大事さ」を気づかせてくれたのです。

 

軽部さんと、ドンキーコング64と、ぶっ壊れたテレビが僕に「色」のかけがえのなさを教えてくれたんです。

 

将来的に何かの運命の間違いでもし僕が芸術家になることがあればインタビューの中でこの話を出して、若き小学生たちに磁石を握らせてピンク軽部で遊ぶように仕向けたいと思います。

 

※画面の向こうのみんなは決して真似をしないでね。

 

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