こんにちは。
突然ですが、皆さん恋してますか?
いえ、マッチングアプリの宣伝記事ではありません。
熟女の白髪染めの宣伝記事ではありません。
これまで僕の数少ない恋愛遍歴を幾度となく記事にしてきましたが、
全てがひたすらに失敗例でした。
でもそんな僕でも2020年9月時点幸せ真っ只中の既婚者です。
こんなジャパニーズドリームがありますか?
というわけで読者の皆様の中には彼女ができずに困っている方もいるかと思いますので、僕のデートの成功談をお送りします。
ちなみにこのデートの成功談の相手は現在の嫁です
ヒューヒュー♪(セルフ囃し立て)
では早速行きましょう。
あれはもう10年前の話です。
当時僕は彼女(現嫁)に恋をしており、なんとか地元のイオンでデートするところまで漕ぎ着けました。
中学生かよ、とお思いかもしれませんが大学生です。
大学生がイオンでデートしたっていいだろうが!!!
イオンと言えばイオンシネマ、という事で僕と彼女は映画を観る事にしました。
そこでチョイスした映画は……
スパイキッズ4D ワールドタイムミッション
え?
なんか文句あります?
大学生ですけど何か?
律儀に3Dメガネかけましたけど何か?
それに加えて匂いが出るシート(匂いも楽しむ画期的映画)もこすりましたけど何か?
デートを成功させるために小学生よりキャッキャ楽しみましたけど何か?
そもそも1しか見たことないですけど何か?
とりあえず、内容に関しては全く記憶にありませんが、好きな女性とデートしているという状況のせいか、僕にとっては「ショーシャンクの空」並みの名作に思えた記憶があります。
そんでもっていい感じのまま昼食。
昼食は天気も良かったのでモスバーガーを買って、公園で食べる事にしました。
秋口。
爽やかにそよぐ風。
煌びやかに陽光を反射する川の水面。
そんな情景の真ん中、芝生の上に座る二人。
僕は大好きなモスバーガーそっちのけでドキドキしていました。
映画も終わった。
食事も終わった。
そうすればもう告白しかなかろうて。
あとあと「告白はデート3回目で」とかいう謎のセオリーをサイトで見かけてたまげましたが、当時は「デートに誘ってる時点で好きだってわかってんだから1回目で告白するしかなろうて!!!かろうて!!!」という駆け引きという言葉すら知らない中学生状態でした。
よし、告白だ。
しかし、どうする?
どうやってそういう雰囲気に、流れに持っていく?
僕は楽しく談笑しながら、頭をフル回転させていました。
そこで唐突に浮かんだ情景……
ホワンホワンホワン……(イメージの効果音です)
河原を歩く二人
ふと、二人の間に沈黙。
そして前を歩いていた男が振り返る。
「俺、お前のこと、好きだぜ」
これや!!!!!!!!!!!!
僕は早速「河原でも散歩しません?」と提案し歩き始めました。
その河原には
チャリに乗って駆け回る子供達。
若い柴犬を連れた中年。
寄り添って散歩する老夫婦。
そこで談笑しながら歩く我々二人。
そして、訪れる沈黙。
ここや……。
ここで振り返って言うんや。
…
…
…
そこで僕の口はピタリと閉じられました。
待って。
冷静に考えたらこのコンボ鬼ダサくない?
沈黙→振り返る→「好きや」ってもしかして、今相手が自分に抱いてくれているプラスの感情すらマイナスにさせるくらいやばい行為なのでは?
禁忌と書いてタブーと読むのでは?
と冷静になった僕の中の天使が叫びました。
それに加えて、周囲はあまりにも告白に向いていない様相でした。
僕が頭の中で描いていた河原は誰もいない小鳥しか飛んでない河原だったのですが、
子供ドン
中年ドン
老婆・老爺ドン
柴犬ドン
生命いすぎなんよ
ムードもへったくれもないんですよ。
下手に告白したら、老婆も中年も柴犬も「え?」って振り向きそうなんですよ。野生動物ですらしない無差別求愛なんですよ。それだけ密集してるんですよ。
これはまずい。
どこかに腰を下ろして告白する方法に切り替えねば……。
思った僕は慌てて座れる場所を探し始めました。
そして見つけました。
河原に佇む公園を。
なんだこのヒキは?
やっぱり僕は今日、告白するべきなのだ。
神が僕に「君は今日告白しなさい」と言ってくれているのだ。
神様が用意してくれた告白の舞台がこの公園なのだ。
内心ウキウキだった僕は「あの公園で少し座って話しましょうよ」と彼女を公園に連れて行くことに成功しました。
そして公園に着くと
ゲートボールをする老人の群れ・群れ・群れ
あっ、人が多い。
人が少ないところへ……と公園の端に行こうとするとその先にも人影が
一人で木刀を振っているおっさん
なんだこの個性が過ぎる公園
クソ狭いのに数十人でゲートボールする老人集団。その対面で一人で木刀を振りながら殺陣の練習をするおっさん。前門の虎、後門の狼かよ。
この地球上で告白に最も向かない公園の一つじゃありませんか?
そしてなんで今日に限ってめちゃめちゃ外に人いるの?
ロールプレイングゲームの街かよ。
結局僕はさっき心の中で言った「神様ありがとう」を撤回、「僕は一生無宗教派で行く」と決意し、ヤケクソで告白したらオッケーをもらうことができました。
ゲートボール老人集団と侍のおっさんに見守られながら僕の恋愛は成就したのです。
後日、彼女に聞いてみると
「なんとなく告白の気配は感じ取ったけど、『このムードもへったくれもない公園で行けんの?マジ?』って思った」
と言われました。
あと一人、公園内におっさんがいたら僕の恋愛は成就しなかったかもしれません。
ここで僕のエピソードは終わるわけですが、これからデートをしようとする方にアドバイスしておきます。
「ちゃんと告白するまでの段取りを決めておけ」
これだけです。
デートの流れや100%ウケる面白トークなどは当然ですが、ちゃんと告白するまでの流れをきっちり決めておきましょう。
さもなくば、とんでもない場所で告白をすることになり、失敗するかもしれません。
みんなも侍みたいなおっさんが木刀振っている公園を思い出の公園にしないように、気をつけようね(役に立たな過ぎる教訓)
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