本当にあった「フレディvsジェイソン」並の社内ドリームマッチ

ビジネス
スポンサーリンク

今日は映画みたいな少年漫画みたいな展開に現実世界で実際に遭遇してしまった話です。

 

 

突然ですが、みなさんは「フレディvsジェイソン」をご存知でしょうか?

 

 

ホラー映画、「エルム街の悪夢」の殺人鬼であるフレディ

「13日の金曜日」でお馴染みホッケーマスク殺人鬼のジェイソン

 

がまさかまさかクロスオーバーしてぶつかりあってしまうという作品です。

 

これ系統の作品では

 

 

「エイリアンvsプレデター」とか

 

 

 

 

「貞子vs伽倻子」とか

 

 

「ジンジャーデッドマンvsパペットモンスター」とかありますよね。

 

 

 

え?最後のやつ知らないって?

 

 

僕も知りません。

 

 

 

vsの前にお前ら誰だよ

せめてどっちかは著名であれ

 

 

 

というわけで一時期量産されていたこの異色のvsシリーズなのですが、この作品の何が人気なのかというとやっぱり「どっちが勝つかわからないハラハラ感」なんだと僕は思います。

 

例えばさっきの「フレディvsジェイソン」だと、フレディは「エルム街の悪夢」で敵なしの残虐な殺人鬼ですし、ジェイソンも「13日の金曜日」ではなんの落ち度もない人間を躊躇なく惨殺する上に不死身というドン引きの化け物です。

 

互いに、自分が主役の作品ではブイブイ言わせているいわゆる内弁慶みたいなもん(失礼すぎる)なのですが、その内弁慶同士がバトったらどうなるんだ?

敵なしのこいつらが戦ったら一体どっちが勝つんだ!?という面白さが人気の理由なのだと僕は思っています。

 

漫画でもよくありますよね。どっちが勝つんだこれっていう戦い。

 

例をあげると

 

「ハンターハンター」のヒソカvsクロロ

「はじめの一歩」の鷹村vsブライアンホーク

ジョジョ4部の承太郎vs吉良吉影

「嘘喰い」のカラカルvs伽羅

 

とかね。本当にそういう最強vs最強的な、まじでこれどっちが勝つん!?ってやつはめちゃくちゃテンションが上がります。

 

 

ただ、そんなブチ上がる名勝負は現実世界にもあったのです。

 

 

あれは先日、僕の会社での出来事。

 

うちの会社で新プロジェクトが立ち上がりました。営業と他部門が協力してコンペを勝ち抜くみたいなやつです。ドラマでよくあるやつです。

 

んで僕の部署もその営業が先方に出す資料の一端を担っており、僕も作成に携わっておりました。

 

そして僕とは別の部署なのですが、見積資料に関わっていた部署があり、そこの作成担当は課長でした。この課長が、まぁ、ある種の名物課長です。

 

そうです。幾人もの部下を潰したTHEパワハラ上司なのです。

 

この課長の必殺技はズバリ、ネチネチ説教です。

 

何か一つでもミスを発見すると食らい付いて離さない「ミス噛み付きガメ」です。正直、全然後から挽回できるようなミスでも一時間くらい立たせて

 

「こうやれって言ったよね?」

「なんでこうやらなかったの?なんで?」

「普通に考えたらわかるよね?」

「なんでできないの?」

「理解できない、なんでそんなミスするの?」

「こんなこと新入社員でもできるよね?」

 

という「そんなことをグダグダ言っても一ミリも意味ないだろ」と言いたくなるような生ゴミより不要な言葉をネチネチカミカミ延々と浴びせ続けます。

地獄じゃないですか?僕は部署が違うので食らったことはありませんが、今までに食らって職場で泣き始めた人、メンタルをやって休職してしまった人など被害者を数え始めれば数知れません。

 

そんなこんなで各部署と営業のすり合わせの会議が行われることになりました。僕も担当の一人として参加をしており、その名物課長(以下カミツキガメのカメちゃんと呼びます)もやはり一人の担当として参加しておりました。

 

このすり合わせの会議というのは基本的に各部署が営業に対して、自部署から提出した資料の説明を行う場です。各部署説明を行なっていき、ついにカメちゃん課長の番となりました。

 

カメちゃん「これはこうこうこうで、こうなってます」

 

カメちゃん課長がある程度の説明を終えたとき、営業の課長が声を発しました。

 

「ダメダメ、これじゃ全然ダメやわ」

 

会議の場に緊張が走りました。

 

その緊張の中で高ぶる僕の興奮。

 

なぜかって?

 

営業部の課長も幾多の人間を潰してきたTHEパワハラ上司だからです

 

こっちの課長はどちらかといえば強い勢いで相手を押さえつける高出力系パワハラ上司です。

そしてさらに厄介なことに、この課長は頭が固く考えが凝り固まりまくっています。なので、少しでも自分が理解できなかったり、理解力のキャパをオーバーしていると「意味がわからん」と怒ったり、またあまり頭も良くない(ド直球)ので自分が言ったことを忘れ、一週間後には真逆のことをキレながら言ったりと社会人二十年以上よくやってこれたなと思うある種の天然記念物です。

 

めちゃめちゃいかつい見た目といかつい声で「なんでそうなるねん!」とキレられ、部を去らざるを得なくなった人間をめちゃめちゃ見てきました。

 

似ていることもありますし、イメージが掴みやすいようにここではこの営業部の課長のことを「山根会長(仮)」と呼ぶことにしましょう。

 

※この物語は事実を元に再構築を施した物語です。実際の人物、団体とは一切関係ありません。

 

カミツキガメのカメちゃんと山根会長(仮)、社内でのパワハラ二大巨頭が一つの会議室に揃い、しかもそこで火花が散りました。

 

まさに虎と龍が睨み合い一触即発の状態のよく掛け軸とかに書いてあるあれ

の状態です。

 

「これ、フレディVSジェイソンよりアチいやんけ……」

 

僕は内心ドキドキしながら平静を装っていました(完全に他人事)

 

ここでカメちゃんが言葉を返します。

 

「ダメ? は? 何がダメなんです?」

 

 

完全にキレてるーーーーー!!!(歓喜)

 

ここでカメちゃんが流してしまえばバトルにはならないかなと思ってましたが、そこはパワハラ上司の鑑。やはり自分に対して向けられた悪意にはビンビンに反応してしまいます。カメちゃんも山根さんの口調に完全に怒りの感情を抱いていました。

 

カメちゃんの返答に対して、山根さんは「いや、ここがあかんのですわ。こんなん通りませんから」とまぁキレることなく、かと言って穏便でもない自分が言われたら絶対イラつくだろうなという口調で続けます。

 

しかも良くないことに、いつもの山根さんよろしく、やっぱりその「ダメな理由」の説明がイマイチよくわからないのです。説明を聞いても説明が下手くそなのか、そもそも言ってることがおかしいのか(僕は両方だと思う)とにかく客観的に見ても何を言ってるのかよくわかりません。

 

同じことを思ったのでしょう、カメちゃんはさらにいらつきを見せ、

 

「いやいや、でもこういった前例もありますよ。例えば〇〇の案件とかも同じやり方だったでしょう」

 

「はい? ああ、じゃあこれでええんですね? そちらがそれでええんならこっちはこれで出しますけど、まず社長説明で通らへんと思いますよ」

 

うーわ、またすごいイラつく言い方だと思ったとき、遂にカメちゃんの堪忍袋の緒が切れました。

 

「さっきから何ですか、その言い方?」

 

 

カメちゃん点火!!!

 

 

「そういう不愉快な物言いはやめてもらっていいですか? あとなんで実際に前例があるやり方なのにダメになるんですか? さっきから全然意味がわからないんですが。前のケースは良くて今回ダメな理由があるんですか? どういうことですか? さっきから意味がわからないんですが? どういうことですか?」

 

必殺技「ネチネチカミカミ」炸裂。

 

まぁでも、言ってることは僕も概ね賛同でした。議論の内容としては、どう考えても山根さんの方が論理的じゃないし、最初に頭ごなしな否定をしたのも山根さんです。

 

これはどう考えてもカメちゃん有利だろう。山根さんも流石に詫びるのではないかと思いましたが、そこは二大巨頭の片割れ。腐ってもパワハラ上司の鑑。

 

 

「まぁ、そちらがええんならええですわ。次に行きましょ」

 

 

絶対に謝らないマン

 

 

僕が出会ったパワハラ上司の特徴ですね。基本的に口論になった時目上の人間以外には絶対に謝らない。これはマジでパワハラ上司あるあるです。

 

そしてカミツキガメのカメちゃんももう阿呆らしくなったのか、そこで噛み付くのをやめました。ただ、そのあとの会議中、カメちゃんは山根さんをずっとシカトしていましたが。

 

 

会議終了後……

 

 

カメちゃん「あの人マジで頭おかしいやろ。会社の中でも浮いとるし、やっぱイカれとるわ」

 

 

あんたも浮いてんで

 

 

 

パワハラ上司の特徴その二、自分を客観的に見れない。これも僕が出会ったパワハラ上司は必ず持っていた特徴です。やっぱり自分を客観的に見れないからこそ言動が浮いてしまってパワハラ上司になってしまうんでしょうね。

 

というわけで少し不謹慎ながらも、「フレディVSジェイソン」を思い出しワクワクしてしまったというお話でした。

 

 

 

……

 

 

………

 

 

この二人が課長職をしているうちの会社のレベルって一体……?

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました