本当にあったドラマみたいな激情型熱血教師の話

思い出
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小学校から中学校、人によっては高校・大学と進学していく中で皆さんはどんな先生に出会ってきたでしょうか?

 

 

僕のこれまでのブログを読んでいただくと何となく感じていただけるのではと思いますが、僕の人生にはとにかく面白い人が多く出てきます。

 

それは先生にしても同じことです。

 

普通は生徒の模範となるべき先生が面白いとは一体どういうことか、とお思いの読者の方も多いと思うので早速進めていきましょう。

 

今回は中学の時の担任だった、熱血激情型教師、山本先生です。

 

山本先生は当時アラフォーで、空手の有段者でした。

空手というイメージそのままにめちゃめちゃ熱血な先生でした。

 

どんぐらい熱血かというと

 

 

音楽の授業でちゃんと歌っていない男子生徒に「腹に力入れんか!!!」といきなりボディブロー

ふざけている男子の背中にいきなり全力の張り手

体育の授業で誰かが騒いだら「犯人が名乗り出るまで黙想!!!」と言ってマジで授業終了のチャイムまで黙想する

 

 

どうですかこのスクールウォーズ並みの熱血っぷり

 

おそらくもう今はなかなかお目にかかれない熱血硬派でしょう

 

 

(これが熱血なのか?とかいう素朴なツッコミはNG)

 

今日はそんな山本先生のエピソードをいくつか紹介します。

 

 

1.柔道の授業で張り切っちゃうお茶目な山本先生

柔道の時間のことです。

 

柔道の時間では毎回、いろんな技を教えてもらうのですが、まず最初に山本先生の実演が入ります。

 

山本先生「よーし、じゃあ今日は体落としやるぞ」

 

しかし柔道技である以上、一人で技の実演はできません。

 

誰か「技をかけられる側」の人間が必要です。

 

山本先生「誰か協力してくれ。積極的に技を受けてくれるやつはおらんか?」

 

 

シーン……

全員山本先生と目が合わないように必死です。

 

普段は全く気にならない柔道着のほつれが気になるふりをして目をそらしまくります。

 

山本先生「おいおい、なんで手が挙がらんのや。

別に技の実演と言ったって本気でやるわけじゃない。

こんな感じの技っていうのを知ってもらうためにかるーくやるくらいやから、

絶対痛くせんから心配するな」

 

 

それなら……と手を挙げた一人を前に出し、山本先生が組みます。

 

山本先生「体落としっていうのはここを引きながら、

相手の重心を崩して足をかけて倒す技だ。

こう、

こう、

こう、

こうやって倒す」

 

何度か反復的に同じ動きを見せたあと

 

山本先生「オラーーーーーーッッッッ!!!!」ドン!!

 

 

まごう事なき全力の技解放

 

 

1分前に「絶対痛くせんから」と言ったことをなんだと思っているのか、えっ?記憶なくした?和製メメントなの?と思うくらいの手のひらの返しよう。

 

そして「えっ、ドチャクソ悪質な詐欺師やん……」と引いている生徒たちの沈黙を感動と勘違いしての謎のドヤ顔。

 

加えて突然フルパワーでぶん投げられて呆然としている生徒に向けて

 

 

山本先生「ちゃんと受身とらんかぁ」

 

 

もう無茶苦茶

 

 

柔道や空手のことになるとぶち上がって約束を反故にしてしまうお茶目(?)なエピソードでした。

 

 

2.生徒の秘密のノートを覗いちゃうお茶目な山本先生

当時の僕らの中学校には特殊な制度がありました。

 

それは「自分ノートを書く時間が毎週設けられている」というものです。

 

この「自分ノート制度」が一体なんなのかというと、

 

生徒一人一人に「自分ノート」というものが配られ、

 

一週間に一度、そのノートに自分の好きなことを書くという時間が設けられるという制度です。

 

好きなこと、と言っても適当にやらせると中学生はくだらないことしか書かないので、

「誰かに手紙を書いてみよう」

とか

「だれかの気持ちになって、その人から自分への手紙を書いてみよう」

とかその都度テーマは用意されていました。

 

ただ根本は自分の好きなことを好きなように書いて良いノートというお触れでした。

 

そして、その毎週そのノートを書く時間が終わるたびに、鍵付きのワンピースに出てくる海賊の宝箱か?ってくらいでかい箱に全員のノートを入れ、鍵をかけます。

 

つまり「自分ノートは生徒はもちろん、先生にさえも、自分以外の人間には絶対に見られない」ということなのです。

 

「誰にも見られない」からこそ、全員が素直な自分の気持ちをノートに綴ることができる。

 

そしてアウトプットするっていうのは自分の思いに気付ける場面でもあります。

 

制度の目的としては生徒の内省や他人の気持ちを考える能力を養うためのものだったのでしょう。

 

そんな制度をやっている折、気になった僕は友人のM藤に「自分ノート」に何を書いているのか訊いてみました。

 

※友人M藤についてはこちらの記事参照

僕の友人を紹介します〜警察に偽名を使う男〜
おはようございます。百井桃太です。 これまで僕はトイレの変人シリーズ、就活シリーズ、「茶色くて、あったかくて、かぐわしい」シリーズを投下してきましたが、今日はまた新たなシリーズを増やしてみたいと思います。 ...

 

 

M藤「紙がもったいないからひらがなとかアルファベットを綺麗に書く練習しとる」

 

 

THEアウトロー

 

内省を促す目的を完全に無視した自分ノートの使い方に僕は笑いました。

 

まぁ、字を綺麗に書く練習なら自分のとってはプラスだし悪いことではないだろう、しかも「自分の好きなことを書いていい」というテーマがあるので、ひらがなとアルファベットを書いていようが問題ないはず。

 

そもそも友人はおろか先生にさえ見られない「自分ノート」

 

誰にも見られないので誰かに怒られるはずもありません。

 

そして翌週の「自分ノート」タイムの時

 

僕とM藤の席は近かったので、ちらりと見てみると「XYZ……」というのを黙々と書きまくっているM藤。マジでアルファベット綺麗に書く練習してんじゃん。

 

そう思った時でした。

 

山本先生「おい、M藤!真面目に書かんか!」

 

ちょうど横を通りかかった山本先生がM藤のノートを一瞥して言いました。

 

え? 普通に覗き見た?

 

「誰にもみられない」から好きに書いていいという自分ノートに対してゴリゴリに矛盾した指摘。

 

M藤も唖然としていましたが、そこで反論すると問答無用のボディブローを食らうので黙っていました。というか今思ったけど、ボディブローを得意技にしてたのは「顔はやめとけ、親にバレるぞ」ってよく不良がやるやつの理論?

 

結果、その後M藤は「あいつ絶対に宝箱開けて生徒のノート見とるやろ。絶対女子のノート見て『山本先生』のキーワード検索しまくっとるやろ」と言ってペンだけ動かしてノートには謎の羅列しか書かなくなってしまいました。

 

これが自分ノートが生み出したモンスターですか?

 

というわけで山本先生の思い出でした。

 

皆さんも久しぶりに名物先生のことを思い出してみてはいかがでしょうか。

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