僕はゴリラじゃない、ただ少し不器用なだけの人間なんだ

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もうまもなく夏本番ということもあって先日、エアコンのクリーニングを業者さんにお願いしたときの話。

 

 

 

業者さんが室外機を見ようとベランダに出たときだった。

 

業者「あれ……」

 

僕・嫁「どうしました?」

 

業者「これ、網戸が裏表逆ですね」

 

網戸を動かしながら業者さんが言った。

 

えっ、と声に出すと同時に思い当たる節もあった。

少し前からどうにも網戸が閉めづらかったのだ。

そうとなれば早速元に戻そうと、網戸を無理やり外そうとしたが、どうにも外れない。ぐんっ、ぐんっ、ぐんっと体重をかけて力を入れて外そうとするがなかなか外れないのだ。

 

業者さん「あっ、それ力ずくでやっても外れないんですよ!上にネジがあるんでそれを緩めて下げるんですよ。そうしたら網戸も外れます」

 

僕「上?ネジ?」

 

業者さんが手を止めて網戸回転作業に加わってくれた。

「ここです、ここ」と言いながら片側を緩めていたので僕もドライバーを持って逆側のネジを緩めにかかった。

 

と、同時に回しすぎて外れて何処かに転がっていくネジ

 

「あわわ」となりながら、慌ててネジを探す。

なんとか拾って網戸を外しにかかるがでかすぎてバランスを崩す。また業者さんが手を止めて支えてくれる。

 

なんとか外れた網戸を回転させ、溝に無理矢理網戸をはめ込み、力でガーッとズラす。

 

 

僕「よし、ハマった。やっぱりスムーズやな」

 

業者さん「あっ、それまだハマってませんよ。ちゃんと滑車をハメないと」

 

結局、業者さんがまた手を止め網戸をハメてくれる。

 

僕「ありがとうございます」

 

業者さん「でも、ここが裏表逆になってたってことは他の窓もそうなってるかもしれませんよ。ハウスクリーニングの時に下請けの下請けみたいなのがくると、そういう基本的なこともわかってないことがあるんですよ」

 

どうやら僕たちが引っ越してくる直前に行われていたであろうハウスクリーニングで網戸を外して洗う時に裏表間違えてつけている可能性が高いらしい。

嘘やろ、と思って同じ部屋のベランダではない窓を見ると、やはり裏表が逆になっている。

 

さっきの窓で網戸の外し方、ハメ方は心得た。よし、やるぞ。

 

そしてまた勢い余ってネジを外してしまい、全然ハメれず外に網戸を外に落とすんじゃないかと心配した業者さんが代わってくれることに。

 

そして無事、エアコンクリーニングも終わり、業者さんにお金を払ってお礼を言って終わり。

 

そして二人きりになると同時に嫁が口を開きました。

 

 

嫁「なんなん、ゴリラなん?」

 

 

僕「えっ……?なんで」

 

嫁「動物園のチンパンジーがロープで下げられたタイヤ引っ張るみたいに網戸を力ずくで外そうととするし、

ネジ緩めるだけでいいって言うのに全開まで緩めて外すし、

溝にも力ずくでハメようとするし、

ハマってないのに力で開け閉めしようとするし、ゴリラやろ」

 

 

何も言い返せなくなった僕に嫁は続けます。

 

 

嫁「しかも、前から網戸が閉まりづらくて私、『これ裏表逆なんじゃない?』って言ってたよね。

それを『ただ滑りが悪いだけ』とか言ってずっと力ずくで閉めてたよね。ゴリラじゃん」

 

 

………

 

 

嫁「あと、こないだ、ダイソーで買った自分で組み立てる紙のファイルBOXも、引き千切って作ってたよね。

ああいうペーパークラフト系で破るとかちぎるとかいう工程があると思うか?

『できたわ〜』って言ってビリビリに破いた破片捨ててるの見た時マジで引いたわ。

百歩譲ってそういう工程があるにしても、なんでこの2020年に腕力一本でやるんだよ。ハサミかカッター使えよ。

 

どう考えてもゴリラじゃん

 

 

 

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………………

 

 

 

嫁「あとさ、いっつもパンちゃん(チューチューアイスのことを嫁はパンちゃんと呼ぶ)食べる時絶対ガタガタに割ってくるよな?

そして絶対ビロビロの方を私に渡してくるよな?

なんでハサミ使って綺麗に切らないの?280%ゴリラじゃん

 

 

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……………………………

 

 

嫁「あとご飯食べ終わったあと、絶対そっちのテーブルクロスだけ飯こぼれまくってんのよ。

スープとか汁とかもつきまくってんのよ。

ボロボロこぼしておじいちゃんゴリラなの?」

 

 

 

僕「もうそのくらいで良くない?」

 

 

 

ええ!!おっしゃる通りですわ!!!おっしゃる通りでございますですわい!!!!!

 

小学生の頃、図工で作った木工工作の「秘密基地」というミニチュアハウスみたいな作品は、家に持って帰った翌日に大きめのゴミと勘違いしたおばあちゃんに捨てられていたし……

 

夏休みの自由工作で「硬貨が自動で分別されるペットボトル型貯金箱」を作ろうとした時は、そんなクソ簡単なギミックすら再現できず、お金を入れる穴が尖っていて危険すぎるという理由から最終的には「ロケット」という名の芸術作品(?)に変わっていたし……

 

家庭科の裁縫の時間は「玉止め」ができず、無理矢理手でぐるぐる巻きにしてタピオカかってくらいデカい玉を作っていたし……

 

家庭科の時間は居残りさせられていたし……(家庭科の時間、先生に「あんた真面目にやらんとマジで家庭科で留年するよ」と脅されて居残りさせられたやつとか他にいるのかな)

 

折り紙で千羽鶴を折りましょうってなったときも、僕の鶴だけ突然変異のネッシーみたいになっていたし……

 

本当に不器用なんですよ。

手先を使う作業なんかがめちゃめちゃ苦手なんですよ。

どうかしたら手先の器用なゴリラに負けるくらいに不器用なんですよ。

 

これを見て、共感いただける人も多いのではないかと思います。どうにか器用になりたいと思っている方もいるかもしれませんが、僕は諦めました。

できないことはやらない。

人は適材適所なのです。

ゴリラはゴリラにできるパワープレイで観客を魅了すればいいのです。

 

嫁「ちょっと、このお菓子の袋開けて〜」

 

僕「そういう仕事ならお任せあれ! フンッ!!!!!」

 

 

BOOOON!!!!!!(袋が大破しスナックがあたりにばら撒かれる音)

 

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