「宮本から君へ」という熱いものが好きな全人類に読んで欲しい最高の漫画

おすすめ
スポンサーリンク

おはようございます。百井桃太です。

 

今日は珍しく僕の好きなものを紹介するレビュー記事を書きたいと思います。少し真面目な記事になってしまうかもしれませんが、普段レビューなんかしない僕がレビューするものなので本当に僕が大好きでオススメしたいものです。

 

 

今回のテーマはズバリ「漫画」です。

 

僕の趣味の一つが「漫画」です。そう広い家ではないのでなかなか無尽蔵に買うことは難しいですが、漫画は好きでよくレンタルやネカフェで読んでいます。

 

そんな漫画好きの僕なのですが、以前、Twitterで「私を構成する5つのマンガ」というそのまま自分の好きな漫画5作品を選んで紹介をするという流行っており、僕もやっておりました。

 

画像1

 

苦渋の選択でありながら5つに絞ればとりあえずこうなったのですが、この中から今日は新井英樹氏の「宮本から君へ」という作品を紹介させていただきます。

 

 

「宮本から君へ」は新井英樹氏の連載デビュー作で、1990年から1994年に連載されたもう約30年前の作品です。

 

僕自身そもそも新井英樹氏は「キーチ!」という別作品でずっと前から知っていたのですが、この「宮本から君へ」を知ったのは2018年のドラマ化の際でした。

 

「新井英樹さんの読んだことない作品がドラマになるのかぁ。なら原作読んでみようかな」くらいの気持ちで読み始めたのですが、あまりに面白くて結果としてはすぐに復刻版を全巻買ってしまいました。

 

「宮本から君へ」はドラマと映画で一応は漫画全巻分のストーリーがなぞられてはいるのですが、やはり時間の都合上細かいところが端折られていたりするので個人的には漫画がオススメです。漫画を読んだ後にドラマ→映画を読んでもらえるといいかもしれません。(調べてみると映画の評価があまり高くなかったのですが、漫画を読んでドラマ→映画と見ると再現度の高さや熱量の高さがすげえなってなります。あとドラマ版、映画版ともにエレカシ宮本さんの主題歌が最高)

 

「宮本から君」ってどんな話?

ではさっそくここからは作品についてお話ししていきます。

 

「宮本から君へ」を僕なりの一言で表すと「不器用な男の熱力マックス人生体現漫画」です。なにこのクソみたいな例え一言。我ながら今2分で思いついたのですがわかりづらいったらありゃしませんね。

 

あらすじを説明いたしますと

 

主人公は文具メーカーに入社したばかりの新人ビジネスマン宮本です。

画像2

 

この宮本という男がどういう男なのか一言で表すなら「とにかく我の強い青二才」です。

 

宮本は若いながら信念やこだわりをめちゃくちゃ持っています。今時の若者ではなかなか考えられないくらいにめちゃくちゃ生き方に固執した頑固者です。そしてその信念やこだわりを突き通すことで自分の人生を縛っており、その縛られた生き方をカッコいい生き方だと思っています。

 

画像3

ただ、信念やこだわりを持っていても彼はただの経験の浅い社会人。自身の想いに従って行動しても簡単に結果は出ませんし、そもそも社会や仕事っていうのは正論だけでまかり通るような場所ではありません。「半沢直樹」がめちゃくちゃ流行った時にその年の新入社員に「半沢直樹」をマネした奴らが増えまくるという地獄みたいなニュースを以前耳にしましたが、まさにこの宮本はそんな感じでしょう。

 

自身のそういう性格のせいで色々と苦悩する宮本が社会人、ひいては一人の人間として成長していく物語だと僕は思っています。

 

ではこの作品の何が魅力なのでしょう?僕の感じた三つの魅力をあげます。

 

 

 

「宮本から君へ」の魅力

 

魅力①仕事について、生き方について考えさせてくれる内容が最高

 

個人的な感想ですが、この「宮本から君へ」に出てくる登場人物たちの言葉、考え方の熱量には心動かされるものがあります。

 

特に宮本と同じ立場の若手ビジネスマンなんかだと序盤の話はめちゃめちゃ面白く読めるのではないでしょうか。またそうでなくても人生においての考え方などにはひどく共感させられました。

 

ここでは僕が共感した、響いたシーンをご紹介します。

画像4

画像5

仕事でとんでもないことをやってしまった宮本が落ち込むシーンですがここで宮本が言ってる「自分のダメさ加減言うのって簡単だし頭良さそうだもんな」というのがああ、僕もやってるなと突き刺さりました。

 

「俺ってどうせできないから」「俺こういうのできないから」とか言うのは自分を客観的に見れているアピールなのではないか?それを言うだけで「身の程を知っている」ということをカッコイイものとして見せているだけではないか?したり顔でそんなことをするよりもじゃあ今その弱点を克服するためにどうすればよいのかを考えようと思うきっかけになりました。

 

このように宮本の失敗を通して読者が学ぶ場面も「宮本から君へ」にはたくさんあります。

画像6

 

使い古された言葉ですが、やはりこれもグッときたシーンです。

 

あとはこれ

 

画像7

裕二という宮本の恋敵が語るこのシーンも大好きです。

 

ここではそれぞれのシーンを詳しく語ることはしませんので、ぜひどんな流れでこの言葉が出てきたのをか皆さんの目で確かめてください。マジで最高です。

 

魅力②登場人物が最高

 

IQ5の表現を使ってしまいましたが、マジでこの「宮本から君へ」は登場人物一人一人が最高です。

 

まず主人公の宮本です

画像8

 

かっこよすぎません?

 

いや、皆さんこれがどういうシーンでどういうことで言ってるのかとかどうでもいいんですよ。ビジネスの場面で「俺がカッコいいっておもってるものをそうじゃないって言う人間に認めさせたいです」っていうゴリゴリの私情をぶち込むこの青臭い宮本がカッコいいんですよ。読んでると「おいそれはあかんやろ!!」と言いたくなるようなバカをやってしまう宮本ですが、やはり主人公にふさわしいカッコ良さがあります。僕は大好きです。

 

 

【神同期 田島】

画像9

こいつはね、もう最高です。僕はこの作品の中でこのキャラが一番好きかもしれません。口が達者で宮本ともよく喧嘩をする悪友ですが終盤にはこの嘘みたいなブサイク顔がカッコよく見えてきます。こんな親友が欲しかったと心から思います。

「男やったら惚れた女とオカン以外はカス扱いせえよ」ってそんな男らしいこと言えるやつ現実にいる?どうにか女の子に好かれようと媚び諂う僕はこの言葉で顔面蒼白になりました。

 

とにかくこの作品では宮本と田島が二人で人生観や人間としてみたいなことを論争する場面が多いのですがマジでその一つ一つが面白くて素晴らしいです。

 

【神女 靖子】

画像10

あとは「最高の女の権化」の靖子。
こんないい女どこ探したら出てくるんやっていういい女です。誰よりも男らしくて誰よりも女らしい。少なくとも僕の100倍男らしいと思います。この作品の中で人気のキャラの一人でしょう。マジで靖子みたいな女と一度恋愛がしたかったと真剣に思いました。あとこの画像のシーンは「最近いいことが起こりすぎて怖い」という宮本のタマキン握って『ツイてるくらいでビクビクすんな』というシーンです。こんな最高の女います?

 

 

【神上司 小田課長】

画像11

ビジネスマンだったらまずかっこいいと思うのが小田課長でしょう。いつも宮本を気にかけてくれる小田課長にも色々名言はあるのですが画像一つで伝わるのはこれだと思って選びました。僕が「宮本から君へ」を知ったのは既に中堅社員となってからだったので「こういう上司が欲しい」というよりは「こういう上司になりたい」と思いました。
小田課長の仕事論、人生論は本作の大きな魅力の一つであるように思います。

あとドラマ版はほっしゃん。さんが演じています。似すぎじゃない?

 

 

【神先輩 神保】

画像12

 

宮本が仕事を共にするエース営業マンの先輩です。エースと呼ばれるだけのことはあって、自身の仕事においての信念をしっかり持っており、これまたかっこいいです。

 

画像13

 

僕はこの神保さんの「背伸びなしで30が見えている」というワードをパクって会社でカッコつけて「まぁ、もう僕も背伸びなしで30が見えてますから……」と言いまくっています。

 

 

【神ライバル 益戸】

画像14

序盤のコンペ編の重要キャラといえばこいつでしょう。宮本たちのライバル文具メーカーなのですが、こいつも本当にキャラが立ちまくっています。いわゆる宮本と対極に位置するような言動が多い彼ですが、いわゆる世間一般のビジネスマンは益戸に近いと思います。だからこそ益戸にも共感できます。ライバルにも共感させるってのは新井英樹氏の凄いところだなと思いましたね。

画像15

関係ありませんが、益戸は整形したんか?ってくらい顔が変わっていきますのでそこもお楽しみください。絶対レーザーでそばかすとってます。

 

と、一部のキャラクターを語りましたが真淵部長、大野さん、甲田美佐子、岡崎部長、島貫部長やらまだまだたくさん個性的なキャラクターがたくさんいます。あなたの好きなキャラクターを見つけてみてください。

 

魅力③ストーリーが最高

こういう人生観を説くみたいな漫画に限って、本題の漫画としてのストーリーがいまいちなんてことが多々ありますが、この「宮本から君へ」は全く違います。

 

そもそもはストーリーが面白くてのめり込んだのでストーリーも自信を持ってオススメできます。特に物語の面白さで言えば序盤の「大東製薬コンペ編」がオススメです。それ以降の話に関しては、なかなかショッキングな描写などもありますが、個人的には好きでした。

 

そもそもこの新井英樹という漫画家が一筋縄で行くような話を書かないことで有名なんですよ。「キーチ!」なんかはじめは「リアルなクレヨンしんちゃんかな?」とか思っていましたが、一巻の後半からとんでもない展開になりますし、「キーチVS」も言わずもがな、「愛しのアイリーン」なんかも展開がやばいです。

 

この漫画も序盤を読んでいれば「島耕作」感がありますが、後半は全く違った様相となります。賛否両論は大きく分かれるかもしれませんが、私はトータルして素晴らしいストーリーだと思っています。ビジネス漫画が好きだという人はコンペ編まで読んでいただければいいかもしれません。

 

というわけでいかがでしたでしょうか。

 

初めて趣味の「漫画」の一つについて語らせていただきました。誰もが知っているような超メジャーな作品ではないと思うので、少しでも多くの人が「宮本から君へ」を知り、読んでくれて「いい作品に出会えたな」と思っていただければ幸いです。

 

ちなみにこの記事の中で何度か紹介している「キーチ!」も素晴らしいので新井英樹氏の別作品が気になった方は是非読んで見てください。僕はもうかれこれ5~6回は読んでいますが、毎回2巻で号泣してしまいます。

 

最後に一つだけ「宮本から君へ」を購入するに当たっての注意点を……

 

 

画像16

 

まさかの、並べると背表紙が「まぐわい」です

 

エロ漫画じゃないのにエロ漫画よりも激しい背表紙の主張。実家暮らしの方などは本棚に置く際にお気をつけください。

 

一応商品リンク(以下画像)を貼っておきますが、「宮本から君へ」は確か無料漫画サイトでも読めたと思うので探して見てください。

 

 

あと最初にオススメした主題歌も載せておきます。マジでこの曲は「宮本から君へ」を観た後に聞くと最高のテンションぶちあげソングになります。マジで「宮本から君へ」にぴったりすぎる曲なんですよね。僕はテンションの上がらない出勤時間によく聴いてテンションを上げています。

宮本浩次-Do you remember?

 

漫画も含めて良い本ってのは世の中に腐るほどありますので、また時間があればオススメ本の紹介記事を書いていこうと思います。(そうでもしないとネタが持たないだけだろ?とかいうほぼ正解の下衆の勘ぐりはNG)

 

追記(2020.6.19)

本記事をTwitterで紹介したところ……

なんと作者の新井英樹先生からリツイートしていただきました!!!!

 

いやぁ〜、新井英樹作品ファン冥利につきますなぁ〜

 

ゴリエ風に言うと「ヨロコビーーーーーッッッ!!!」です。(アラサー以上しかわからない悲しい例え)

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました