アラサーの僕ですが、生きていると、ふと思うことがあります
電車を待っている時に
仕事をしている時に
一人黄昏ている時に
絵本読みてえなと思うのです。(突然)
絵本っていいですよね。
ワクワクハラハラほっこり、たった数ページ、数行の文章で心を動かしてくれるのは絵本だけの強みだと思います。
と言うわけで今日は絵本レビューです。
僕の好きな絵本を5冊レビューします。
ただし、ガチの絵本を買って読むことはなかなかできないので(絵本は想像の2.5倍高いので)“僕が自分で考えた架空の絵本のレビュー”です。
自分で考えて自分でレビューってなんだそのクソみたいな永久機関は、と言うご意見はありましょうが、童心に帰って一緒に楽しみましょう。
そして、今回は独り善がりな地獄絵図的記事にならないため、客観的な意見も加えるために嫁にも参戦してもらいます。
突然の登場ですが、アイコンは気にせずよろしくお願いします
それでは早速行きましょう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
1.すわってよフラミンゴさん
〜あらすじ〜
うさぎくんとフラミンゴくんは大のなかよし。
でもうさぎくんにはどうしても気になっていることが……。
それは、フラミンゴさんがずっと立っていること。
うさぎくんがおうちにしょうたいしても、ごはんをたべに行っても、フラミンゴくんはずっと立ったまま。うさぎくんはどうにかフラミンゴさんにすわってもらおうと、いろいろなさくせんを考えます。
まずは「すわってよ フラミンゴさん」ですね
めちゃめちゃ置きに来たなぁ
THE絵本って感じで
ファーストストライク取りに来た感すごい
作画が”はなぶさゆうたろう”
構成は”たなかみちえ”という黄金タッグですね
いやその黄金タッグ知らんけど
あとこの画力で作画と構成分ける必要ある?
このレベルなら”たなかみちえ”さん自分で描けるやろ
このレベルで作画業を請負う”はなぶさゆうたろう”も凄いけども
この作品はTHE未就学児童向けの絵本といった感じなんですが、
僕がこの作品を推すのは意外と深いテーマがあるからなんですよ
この本にそんなテーマあるの?
そう
このうさぎくんはどうしてもフラミンゴくんに座って欲しくていろいろと作戦を練るんだけど、終盤にフラミンゴくんに言われるんだよ
「うさぎくんがぼくを座らせたいのはぼくのため?それとも君自身のため?」って
うわっ、急に深い
そこでうさぎくんは悩むんだよね。
「ぼくがフラミンゴくんを座らせたかったのはぼくの自己満足だったのか?
ぼくは『座って』ということで気遣いが出来る友人だと周囲にアピールしたかっただけなのではないか?
つまり承認欲求を満たすためだけにぼくはフラミンゴくんを座らせようとしてたのではないか」
って
内容が絵本じゃないって
結局、最後は関係がぎくしゃくしてしまって、連絡は取り合わないけどTwitterとInstagramだけはフォローしあってる、でも足跡がついちゃうストーリーは互いに見ないしコメントもいいねもしないっていう関係性に落ち着いてしまって終わりなんだけど、その終わり方もなんか沁みるんだよなぁ
絵本でバッドエンドやめえよ
2.大きなヘビと氷の山
〜あらすじ〜
大蛇が神として崇められている小国、キルリエス。そのキルリエスでは100年に一度、太陽が地平線に沈むと同時に長く深い冬が訪れる。厳しい冬期が続く中、キルリエスが誇る霊峰ポポネロに異変が起こり始める。
うわっ
羽振りの良い歯医者のキッズスペースに置いてある系の絵本やん
なかなか子供が興味を持ちづらい、絵で魅せるタイプの海外絵本ね
タイトルから違うもんね
日本のやつやったらすぐ蛇に名前つけそうやん?
「おおへび ごっくんとさむーい冬」とか
固有名詞に頼らず「大きなヘビ」と「氷の山」だけで勝負するのは、内容に自信があってのことでしょうね
そして何より本作が素晴らしいのはやはりその絵ですよ
この本では舞台が「冬」で「夜」なので、使われる色がかなり限られてるんですよね。でもその限られた色彩の中で明度と彩度をうまく組み合わせて、架空の国「キルリエス」に引き込んでいくんですよ
作画は「ハートのクイーン」の愛称でお馴染みの近代画家「ロブ・Q・ステックハート」です。まさかあの「ハートのQ」が絵本を描いてくれるとは……。
絵本マニア垂涎の作品です
「誰?」っていうツッコミは毎回いるのかね?
大丈夫です
あと“中学の美術の時間で「敢えて色を塗らない」という手法で天才感出そうとしたら普通に最低評価を付けられた芸術神から見放された男”が急に色彩のこととか語るな
3.ひりだせ ももけつくん
〜あらすじ〜
大人気「ももけつくん」シリーズの第一弾!便秘気味で悩んでいるももけつくんは果たして、大便先輩をひりだすことができるのか!!
もう表紙から無理やねこれは
汚い、汚すぎる
でも、子供はお尻とか好きだからね
「おしりたんてい」とかもアニメ化するくらい人気やし
ケツの質が違いすぎるやろ
誰が子供向け絵本で黒ずみブツブツザラザラのケツを主人公に据えるん
頼むから子供向けの絵本で割れ目が黒ずんだケツを出してくれるな
まぁ、少し大人向けにしたってことなんでしょうね
「おしりたんてい」が小学校低学年なら、「ももけつくん」は小学校高学年みたいな。
「コロコロコミック」と「週刊少年ジャンプ」みたいな
ケツの汚さでターゲットの年齢層分けんな
あと、もう「ひりだせ」ってのが凄く嫌
絵本で使うワードじゃないやろ
じゃあシリーズの別作品の方がよかったかもね
第二作目は
「きばれ! ももけつくん」
第三作目は
「いきめ! ももけつくん」
最新の第四作目は
「こじあけられるな! ももけつくん」だけど
汚すぎるし、全部ゴールが排便やん
「おなら」がギリなんよ
トイトレから逸脱した「排便」は保護者目線から見てきついって
あと「こじあけられるな!」って何?
誰目線なの?
うーん、酷評
でも絶対子供が求めてるのは
「うんこ」「ちんちん」「おしり」「おなら」の四種の神器(UCOO)だからなぁ
そんなんに神器という名詞を冠すな
あと同人作家の悪ノリみたいなペンネーム絵本で使うのもやめろ
4.にじいろ峠のホルヒス Holhiss of Rainbow Pass
〜あらすじ〜
全ての色彩が集まる「にじいろ峠」に住む人の言葉を話せるキツネ、スズ。そしてそこを訪れるのは、自身の「色」を奪われた人々。にじいろ峠で世界中の色を奪い続けている「ホルヒス」とそれをただ見ているだけのスズ。彼らと、色を奪われた人々の思惑が交わる時、世界中の色彩が混ざり始めてしまいます。あなたが普段見ている何気ない「色」についてもう一度考えさせてくれる一作。
ちょ、ちょいちょい
?
これ、あれでしょ
何か?
西野○廣さんちのプ○ルじゃねーのこれ
いえ、にじいろ峠のホルヒスです
絶対意識してるけど、画力が圧倒的に追いついてないせいでパクリなのか微妙にわからないところが切ないな
この作品がすごいところは話題性ですね。
まずクラウドファンディングで数多くの作家が集められ、分業制で製作されていて
プ○ルじゃん
作品がなんとWeb上で全編無料公開されて話題を呼び
プ○ルじゃん
アニメーション映画化までされたという超話題作です
まごうことなきプ○ルじゃん
でも、すみません。
実は、この作品に関してはとある作品からインスピレーションを受けております
だから西野○廣さんちのプ○ルでしょ
すみません、パクリというわけではなかったのですが……
いやパクリやろどう見ても。プ○ルに寄せすぎやって
先に白状させて頂きます
炎上する前にやっといたほうがええよ、こういうご時世やし
申し訳ございません
実は本作…
「ほーむらんもうつけど、ひっともうつよ」でお馴染み「パワプロクンポケット6」のほるひすからインスピレーションを受けておりました
マジで誰なの
すみませんでした
え、てかこの絵本はこのボケ言いたかっただけ?
はい
力強く「はい」じゃないよ
5.ぼくのかげ
〜あらすじ〜
「おい、いつも『きよわ』なぼくよ!きこえるかい!」
友達のいないひとりぼっちのぼくに「ぼくのかげ」がぼくに話しかけてきた!
「だれかと友達になりたいんだろう? だったらおれにそのからだ貸してみなよ」
「ぼく」と「かげ」のふしぎな生活がはじまる—————
駅に飾ってある中学生が書いた標語ポスターみたいやな
「負けないで あなたの心の 暗い闇」 みたいなやつね
てかまぁた出た「はなぶさゆうたろう」
しかもちょっと画力上がってるやん
作画界の巨匠ですからね
知らんから
そもそも「はなぶさ」とかいう名字自体「忍たま乱太郎」でしか聞いたことないわ
んで、この作品のいいところなんですが絵本らしからぬ「裏切り」なんですよ
裏切り?
この作品、表紙を見てどんな印象を持ちました?
この表紙を見る限り、少しダークとかホラーな感じじゃない?
ちょっと影の顔も不気味だし
ふむふむ
んで影に乗っ取られるヤバイ系の話かと思いきや、あらすじ見る感じ、いい流れに落ち着きそうな感じじゃない?
最終的に「かげ」のおかげで「ぼく」に友達がたくさんできてみたいなハッピーエンドとか
なるほどね
どう?だいたいあってる?
小手先だけの分析して
絵本のトーシロだな、君は
急に厳しいな
絵本だからってそんな子供騙しの「裏切り」を僕は評価しないよ
この絵本の裏切りはもっとすごい
これはね
「BL」なんです
「裏切り」とかいうレベルじゃねーって
実はこの絵本での「かげ」は「影」じゃなくて「ぼく」のもう一つの人格で、この人格は「女性」なんですよ
は?
で女性人格の「かげ」は「ぼく」のクラスメイトの一人のことが好きになってしまったわけです
でも、その恋を成就させる術がない
だから「友達を作ってやる」と言って、まず「ぼく」の身体を使えるようにした
いや、は?
で「かげ」は「ぼく」には友達を作るための努力をしている風に見せながら、意中の人と接していくんですよ。
そして接すれば接するほど、彼の良いところが見えてきてより好きになってしまう。
そして、ある時その気持ちを抑えられずに意中の男子に告白してしまうんです
いや、え?
そしてそこから驚きなんですが、なんと男子からOKの返事が貰えてしまうんです
そう、その男子生徒はもとより主人公である「ぼく」のことが好きだったんです
(ここがまさかのBL展開だと言われる所以ですね)
え?え?
一瞬は恋が成就してハッピーエンドかに思えた。
でも話はそう簡単じゃありません。
その意中の男子が好きなのはあくまでも「ぼく」なんです。
女性の心を持った「かげ」じゃない。
そのギャップに「かげ」は悩み始めるのです。
「私の目の前にいる最愛の人が見ているのは私じゃない」
そう思い悩み苦悩していくのです。
そして、やがて「ぼく」にもこれまでの行動が全て知られてしまい……
ここからの衝撃のどんでん返しは絵本史に残るものでしょう
ラスト20ページで世界がひっくり返る、まさに衝撃の裏切り作品なんです
ねえ
はい
だから内容が絵本じゃねえって
えっ?
絵本でBL取り扱う時点でおったまげたけど、なんやその韓流ドラマみたいな複雑怪奇な恋愛模様は
そんな悲恋を絵本で取り扱うな
だからええんやないですか
あと「ラスト20ページで世界がひっくり返る」のはもはや絵本じゃねえから
伊坂幸太郎だから
終了
というわけで5冊のレビューが終わりました
いかがでしたか
これの表紙を全部書いて、あらすじ考える度胸は見上げたものだと思いました
最初、何も知らずにあなたがパソコンで「ももじりくん」の絵を書いてるの見たときは「あっ、旦那が壊れた」って思ったからね
まじで「ウチの旦那は妄想絵本作家」みたいなエッセイ漫画出版する未来見えたから
それだとただの狂人だから
いやこんな記事を一人で書いている成人男性が狂人でないかというと、それも疑問符が残るけどね
というわけで、この記事を最後まで見てくださった”絵本出版社で一定の権限を与えられて仕事をされている”そこのあなた。
「逃した魚は大きい」ということわざを聞いたことがあるかと思います。
これらの絵本をいち早くご自身の出版社から独占出版し、巨万の富を得たければ今すぐご連絡ください。
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