布団乾燥機が兵器と化した夜

青い煙 夫婦
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おはようございます。百井桃太です。

 

最近寒くなりましたね。

突然ですが皆様は、布団乾燥機を知っていますか。

 

 

 

 

 

布団乾燥機

こいつです。


文字通り布団を乾燥させる機械ですが、布団を温めたりすることもできるわけです。

うちにも導入されており、寒い季節になると重宝しているわけでございますが。

 

ただ、うちの布団乾燥機は30分くらいの時間をかけて布団の中を温めるタイプです。

なので、本来は就寝の30分前にスイッチを入れて、30分後、布団が温まったタイミングで寝るのがベストなわけです。

 

ご想像に容易いでしょうが、スイッチを入れるのを忘れると当然ながら布団は冷たいまま。

なかなか忘れっぽい私は寝る時間になって

 

「ああ、スイッチ入れてなかった……」となることもしばしば。

 

ですが、ある時冴えまくっていた僕は閃きました。

 

僕「てか、わざわざ30分待たなくとも、スイッチ入れたまま布団に入っとけばいいんじゃね」

 

布団乾燥機の送風機から温風が出ているわけですから、待っていなくても布団に入っていれば温かいに決まっています。

まさにメーカーや他のユーザーの盲点を突く天才的な発想。

 

そういうわけで早速布団乾燥機のスイッチを入れて自分も布団に入りました。

自分の足元から温風が顔の方に向けて上がってきている状態です。

 

 

入ってみて初めてわかったのですが、なかなか温風が強い。

あんまり同じ箇所に当て続けると「熱ィ!」となるくらいです。

だからこそ、30分後に布団に入るシステムになっていたのでしょう。

浅はかな愚者です。

 

でもせっかく考え付いたのに、すぐにやめてしまうのは負けた気がして僕のプライドを傷つけますから、とりあえずしばらく温まってからスイッチを切って寝ることにしました。

とりあえず、と僕は小説でも読みながら、嫁は横で携帯をいじっていました。そんな折、

 

僕(あ、屁が出そう……)

 

文字を目で追いかけながらふと思いました。

おおっぴらに屁をかますのは夫婦間で闇ルール(暗黙の禁止行為)となっているのですが、合法行為として音とニオイさえ出さなければO K、バレなければOKという自称サバサバ系の女が言う「浮気はバレなければO Kです。でも絶対バレないようにして」みたいなスタイル。

 

僕(この感触……無音でいける。臭いはわからないが、布団の中だ。シェルターに守られている。外部に漏れ出る可能性は……ない)

 

自我を持って20数年。

つまり己の意思に基づいて屁をこき始めて20数年。

もういわゆるセミプロの領域であり、尻の感覚や屁の感触を見誤る事はほぼありません。


安全性、機密性、妥当性などを勘案した結果、脳内取締役の決裁をもって放出命令を下腹部に出しました。

 

その時、何か悪い予感が頭をよぎりました。


しかし、それが一体何を懸念しての感知なのか分かりませんでした。

 

僕(よし、放出や)

 

そして無音の大砲が繰り出された瞬間、私は恐ろしい事に気が付きました。

 

 

僕「いけない!!! 逃げ……」

 

 

 

嫁「ウワ”ァ!!クッサァァ!!!!」

僕「クゥサァ!!!オエエエ!!!」

 

布団乾燥機の温風は足元から顔の方に向かって出ていました。

そして温風は私の顔の横の掛け布団の隙間から外に漏れ出ていました。

 

その温風に乗って寝室の中を僕の屁が回流していたのです。

 

嫁「あああああああゝああああああああゝあああ(口呼吸)」

 

僕「ウワァァァァアアアァァァアア!!!

 

……ウワァァアアアァァァア!!ずっと臭い!ずーっと臭い!!!!」

 

最後までずっと臭い。トッポも顔負けのぎっしり感。

 

火事の時、何よりも煙のスピードが一番恐ろしいと聞いたことがありますが、その恐ろしさの片鱗を味わった気がします。

 

寝室が平穏を取り戻したあとで僕は半ギレになりました。

 

こんな危険な使い方があるのだったら、説明書に書いていないとダメじゃないですか。

『使用中の放屁は大変危険です』と子供が屁をこくイラストと一緒にでっかいバツをしてくれないとダメじゃないですか。

 

しかし、僕以上にブチ切れていたのは嫁でした。

 

嫁曰く

 

「これは家庭内暴力(ドメスティックバイオレンス)なんて生ぬるいもんじゃない。

 

家庭内生物兵器(ドメスティックバイオテロ)や。訴えたら『GIVE ME A TRUTH!』の後に最強の弁護士軍団が満場一致で『死刑』出すで」

 

皆様もDVならぬDBにお気をつけください。

 

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