2020年開始早々途方もない道のりの旅が始まってしまったかもしれない

夫婦
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おはようございます。百井桃太です。

 

2020年も始まりましたね。ということで年始はしばらくの休みが続きました。

 

目的もなくテレビを見ていると寺田心君が「タピオカ買えんじゃん」と勢いよく連呼するという、これでもかというくらい世俗に媚びへつらいまくったCMが流れていました。どうやらそれはブックオフのCMのようで、年始の間全品が20%OFFとのこと。

 

僕は元々本や漫画が大好きなので、まあ暇だし適当に何冊か買いに行こうかなと思いました。すると嫁は何やら熱心に携帯を見ています。

 

 

僕「何見てんの?」

 

嫁「『ドロヘドロ』の全巻セットがフリマアプリで1万4000円で売ってある……」

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ドロヘドロというのは、僕が中学生の頃くらいに始まって去年か一昨年ごろまで連載していた林田球先生のダークファンタジー漫画です。

 

独特の世界観とグロテスクさで人気を博していた印象がありました。かくいう僕はネカフェで1巻だけ読んだのですが、ネカフェで読むには適していない多少の思考を必要とする漫画だな、と思ったので読むのをやめていました。

余談ですが、じゃあネカフェではどんな漫画を読むのかというと「海空高校野球部員山下たろー君」などの思考停止状態でも読める漫画です(褒め言葉です)

 

閑話休題。

 

前々から嫁は事あるごとに思い出したかのように

 

嫁「あああ、ドロヘドロが読みたい!!ドロヘドロが欲しい!!」

 

と言い続けていました。

 

しかしドロヘドロはそもそもが縦長のデカめのコミックス(あの最遊記リロードとかのサイズ。小学生の時はなんかすごい背徳感が邪魔をして近付く事のできなかったコーナーによくあるようなでかいサイズの漫画)なので1冊あたりの金額も高く、なおかつ漫画としても人気があるので値段がそんなに下がっておらず、なかなか買えない状況が続いていました。

 

しかしそんな中、これまで見ていた全巻セットよりも5000円近く安い全巻セットを見つけて嫁は大興奮していたのです。

 

嫁「ああ、買おうかな。こんな安いやつはそうそうないし……」

 

しかし、とりあえず僕はブックオフに行きたい。そしてとりあえず嫁にいいカッコしたい。そんな謎の感情が僕を突き動かしました。

 

僕「1万4000円? 全何巻あんの?」

 

腕組みをしながら尋ねる僕。

 

嫁「23巻やなかったかなぁ」

 

すかさずアイフォンの電卓を出し、片手でササッと計算する僕。とりあえず「これがこうだから」とか「そっちがそうなって」とか「なるほどね、つまりはこいつを…」とかを聞こえるか聞こえないかくらいの音量でブツブツ言ってデキる男感も出していました。

 

僕「1冊608.69円……1冊610円ってとこか。これならいけそうかな」

 

嫁「え? なにが?」

 

僕「それより安い値段で集められる、って言ってんのさ」

 

嫁「えっ!!!」

 

経験上、全巻セットってのはバラ売りで考えるとそんなに安くない事が多いのです。だから古本屋なんかで単巻で集める方がトータル安くなる場合もあるのです。(解説風に言ってますが古本買った事のある方は大抵知ってる耳寄り情報でもなんでもないやつです)

とりあえずそんな当たり前の情報なのですが、嫁は安く買えるということが嬉しかったらしく、テンションマックス。早速買いに行こうと出発しました。

 

 

〜1軒目〜

 

僕「ほら、あったぜ」

 

そこでドロヘドロが1巻から13巻までと19巻がありました。しかも価格は全巻セットを下回る500円。それに加えて20%OFFなので400円。

 

嫁「普通に買うより1冊あたり200円も安いやん! ほんと、言う通りやね!」

 

そこにあったドロヘドロを全て買い、残り9冊。

 

嫁「もう半分も集まったから、別のお店にも行ってみようや。今日全部揃えよ」

 

〜2軒目〜

 

ブックオフではない某倉庫型中古漫画屋へ。

 

嫁「うっわ、ここも1巻から13巻までしかないわ。ツイてないわ〜」

 

さっきのブックオフと巻数が丸かぶりだったわけです。

 

嫁はアンラッキーやぁ、と言っていましたが僕の中で嫌な予感がし始めました。

 

〜3軒目〜

 

隣の市のブックオフへ車を走らせました。

 

嫁「えっ、ちょっと待って……ここ1巻しかないわ」

 

嫌な予感が大的中しました。

 

中学・高校時代—当時はそもそも全巻セットを買うお金もネット環境もなかったので、地道にブックオフを駆けずり回って欲しい漫画を集めるしかなかったのですが、当時も途中で困った現象が起きていました。

 

中古屋の漫画、後半になるにつれて絶滅危惧種になるシンドローム

 

完結する前に買うのをやめて売る人がいるからですかね。ブックオフで漫画を買い漁った方にとってはマジであるあるだと思いますが、長編漫画の後半の巻になるにつれて全然見つからなくなるのです。

 

中高の時は幕張・泣くようぐいす、大学の時はGTO・喧嘩商売・ハトよめを探していてこの現象に遭遇しました。余談ですが、中学の時に探していた「泣くようぐいす」は、めちゃくちゃ何軒も回ってついに7巻を見つけて読んでたら話の途中で突然夢オチ最終話になって主人公逮捕されてマジで唖然としました。木多康昭は神。

 

 

閑話休題。

 

 

〜4軒目〜

 

嫁「ないやん!!!またないやん!!」

 

流石に異変に気付き始めた嫁。

 

嫁「誰や、ブックオフで買ったほうがいいとか言ったやつ!」

 

 

そして当然ながらこちらに向けられる矛先

 

 

僕「いや、まあでも、とりあえず半分は安く買えてるから……(震え声)」

 

嫁「残りの9冊がブックオフで見つからんかったとして定価で買ったらいくらなるんや!」

 

僕「えっ、えっ?」

 

 

嫁「トータルが全巻セットの14,000円より安くなんのかって話や!!!

アイホンの電卓でさっきみたいにさっさ計算しろや!!!」

 

 

440円(税込)×14冊=6,160円

約1,000円(新品)×9冊=9,000円

6,160円+9,000円=15,160円

 

 

はい、墓穴

 

ことわざ辞典の骨折り損のくたびれ儲けの解説の使用例かよ

 

使用例:「ドロヘドロを一冊一冊集めて回っていたら、セットで買うよりも高くなってしまった。まさに骨折り損のくたびれ儲けだ」

 

結果、帰ってネットで死に物狂いでバラ売りで集めてました。そして16巻が時々、一部のファン層に媚びた漫画がやる初回限定版付録付きでプレミア化しててなかなか見つからない巻という事を知り、またキレる嫁。それは知らんよ。

 

結局何とか全巻見つかり、事なきを得たようです。年始早々、とんでもない全国のブックオフ巡りという苦行が展開されるところでした。

 

嫁「そういえば、そっちはブックオフで何買ったん?」

 

僕「ん? なんか友達がおもろいって言ってたこれ」

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嫁「それくそなげえやつやん!!」

 

調べてみると全20巻くらいあるらしいです。2020年早々途方も無い旅が始まりそうです。皆さん、タイトル読んで本文読み始めて「ドロヘドロ」のことだと思ったでしょ。「水滸伝」のことだよ。これが叙述トリックだ。

 

面白かったら頑張って続きも読んでみます。

 

P.S.

画像3

なんかゴミが床に落ちてる……?

画像4

ん、こっちにも……?これは……?

集めてみました。

画像5

ブックオフの剥がしにくい値札シールの残骸!!!!!!!!

 

ゴミはゴミ箱へ捨てましょう。

 

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