おはようございます。百井桃太です。
今日は少し真面目なお話をしましょうか。僕も小学生ではないのでう●この事ばかり考えているわけではないのです。
黒川検事長が賭け麻雀を行なっていたというニュースについてです。
賭け麻雀はいわゆる賭博罪にあたるので、検事長である彼がそんなことをやっているのはどうなのだというお話なのですが、僕が今日言いたいのは検事長がどうこう、辞任がどうこうというお話ではありません。
麻雀をこれ以上いじめないでよ、という話です。
麻雀を知らない人あるあるなんですが、「麻雀=悪」と思っている人が多いのです。まぁ確かに麻雀はそのゲームの性質上、金を賭けるのに最適なので今回のケースみたいに賭博罪に当たったりってことがあります。でも違うんですよ。麻雀っていうのをそもそも何でみんな雀荘に行ってまでやってるかというとシンプルにめちゃめちゃ面白いからなんですよ!玄人ヅラして麻雀で日銭を稼いでいるおっさんも、仲間内で徹夜で麻雀をしている大学生もそもそもは「麻雀」というゲームが面白いからハマっているわけです。
伝わってますでしょうか?「はいはいわかったわかったギャンブラーの言い訳な」と言ってブラウザを閉じようとしてるそこのあなた、待ってください。聞いてください。麻雀ってのはね、皆さんが考えているようなもんじゃないんです。発明品なんです。人間が考えた三大発明品は「言語」「火」「麻雀」です。
そんな僕も未だに通勤電車の中で麻雀アプリをやっているくらいに麻雀ファンです。中学生の頃に親にブチ切れられるくらいどハマりしてかれこれもう10年以上やっています。今日は麻雀を知らないみなさんに少しでも麻雀に興味を持ってくれれば良いなとこの記事を書きました。僕がどのようにして麻雀と出会い、その姿に惹かれて行ったのかを綴ります。
そのエピソードに入る前に、まずはその肝心の麻雀というのがどんなゲームなのかを簡単に説明しておきましょう。
麻雀というのは一言で言えば、「手札揃えゲーム」です。
あの絵が描かれた石のような「牌(パイ)」と呼ばれるものを、捨てて引いてを繰り返して自分の持っている牌の中で決められた形(役)を先に作った人が「アガリ」となります。アガれば、その役の種類に応じて得点が与えられます。(難しい役の方が得点が高い)それを何度か繰り返して最終的に一番得点の高い人が勝ちとなります。
その役を作っていくにあたってはまた細かいルールがありますが、そこは本筋とは関係ないので置いときましょう。あとこれまた本筋とは関係ありませんが、当時は中学生だったので「牌(パイ)」という響きに悶々とした思いを募らせていってました(中学生雀士あるある)
というわけで簡単にどんなゲームか理解してもらったところでエピソードへ入りましょう。
あれは中学生の時です。たまたま家でこんな本を見つけました。
麻雀ってあれか。ビスコみたいな形した絵が書いてあるやつをカツンカツンジャラジャラ鳴らして遊ぶ大人がやる難しそうなやつか。僕にはその程度の知識しかなく、しかも麻雀にも興味はありませんでしたがこの本が漫画だったので、暇つぶしに漫画を読む感覚で読んでみました。
これが後に地元の友達の間で「哭き朱雀」と呼ばれることとなる男の麻雀との出会いでした。
この本がわかりやすいのもあったと思いますが、加えて当時やっていたゲームキューブの「どうぶつの森」で麻雀ゲームができたというのが大きかったと思います。(当時のどう森はファミコンという家具を手に入れると実際にファミコンのソフトが遊べた)
読んでいくうちに麻雀という遊びに興味を持った僕はニャロメの麻雀入門片手に家づくりもどうぶつとの交流もそっちのけで地下室に篭って麻雀をやりまくりました。こんな中学生ユーザーが現れることを想像してたかい、任天堂さんよ。
「なんだこの遊びは?面白すぎる」
当時の僕は大興奮でした。将棋も五目並べも知ってたけど、個人的にここまで興奮できるテーブルゲームは初めてだったのです。
当時の僕がどのくらい麻雀に傾倒したかというと
どんな中学生だよ
今思い返すと朝読書の「麻雀放浪記」はちょっと周りを意識してのカッコつけ感も否めませんが、「西原理恵子の殿堂麻雀」はマジで誰にも見せず家で一人黙々とやってましたからね。「ゲッツ板谷マジでふざけんなよ」とかゲームにキレてましたからね。ゲッツ板谷の存在知ってる中学生って何なんだよ。
そんなこんなである程度ゲームをやっていると流石に何も見ずともルールを覚えるようになってきました。当初は形だけ揃えて「アガれる!!」と思ったら「役なし」「フリテン」とか出てきてアガれなかったりして「なんでアガれんのや!!!!バグ!!!!エラー!!!クソゲークソゲー!!!!」とゲームをぶん投げたりしていましたが、後半はそんなこともなくなりました。(麻雀ではアガれる条件が細かく決まっていて例え手を揃えても条件を満たしていなければアガれない)
やがて僕は思い始めました。
「リアルでの麻雀仲間が欲しい……」
この記事を書いている今と全く同じ状況ですね。麻雀という素晴らしい遊びを共有できる仲間が欲しいと思ったわけです。早速僕は学友たちに「ニャロメの麻雀入門」を貸して回りました。齢14、そろそろ受験に向けて本格的に動き出さないといけない時期に疫病並みの悪影響を撒き散らしていました。今思えばよく友達の親にバレてぶん殴られなかったなと思います。だってぱっと見、自分の子供に麻雀吹き込んでる子供なんてもうTHE悪影響の塊じゃないですか?
しかし、やはり僕の慧眼に狂いはなかったのでしょう。麻雀は瞬く間に僕の友人の間で過熱しました。
「学校で麻雀やろうぜ」
一人の友人の掛け声をもとに、さらに麻雀ブームは過熱しました。最初は「学校で麻雀やって良いの……?」とみんな怯えていましたが僕の言った「休み時間に将棋しているやつとか囲碁しているやつとかトランプしているやつがいるのに、麻雀だけがダメなんてそんな理屈は通らんやろ」という先生からしたら非常にめんどくさい正論ぽい発言がみんなの背中を後押しし、学校で麻雀をやり始めるに至ったのです。
ちなみに「麻雀なんて学校でできるの?」という疑問があるかと思いますが、当時は「紙麻雀」と言うトランプみたいな感覚の麻雀があったのです。
そして言うまでもなく2日で先生に没収されました
「トランプがいいのにどうして紙麻雀がダメなんだ!!!」と踊る大捜査線の織田裕二ばりの熱量で先生に食ってかかりましたが、「ダメなもんはダメ」という横暴すぎる大人の殺し文句に加えて「あんまりごちゃごちゃいうなら将棋も囲碁もトランプも禁止にしようか?」という「外道が!!」と吐き捨てたくなるようなエグい脅しで諦めざるを得ませんでした。だってそんなことされたら下校の時間にトランプ大好きメガネ女子と将棋大好きメガネ男子とヒカルの碁に影響されてやってるけど多分1年後はやってない囲碁男子にボコボコにされちゃうじゃないですか。本当に大人ってのは汚い。
学校でもできず、麻雀をやる場所を追い求めた僕たちはやがてゲーセンに麻雀ゲームがあるのを発見してしまいます。今もありますが当時はコナミの「麻雀ファイト倶楽部」が流行っており、僕らもすぐに熱中しました。
放課後になると知らないゲーセンに繰り出し「へ〜ぇ。こんなところにゲーセンがと思って入ってみりゃ、なかなかどうして……。ファイトクラブあんじゃん。」と強者感を出しながら麻雀をやってました。そこにもやはり僕みたいなこじらせた中学生がいて同じようにファイトクラブをやっていたので「店内プレー」で戦いながら時折「へぇ〜あんた結構やるじゃん」「顔だけは覚えといてやるよ」みたいなアイコンタクトをチラチラ交わしていました。(ただし、互いに学校ではすみっこ暮らしをしていて放課後はゲーセンで麻雀をやるような陰の者なので声を掛けたりは絶対にできない)
そんなこんなであっという間に僕は中学3年。
クラス替え当初に「自己紹介カード」が配られました。そこにあったのは「将来の夢」という欄。
僕「まぁ、夢ってほど大それたもんでもねーけどさ……」
僕は鼻の下を擦りながら「プロ雀士」と書きました。その下に「もっと強いやつと闘いたい」と書いてさらに汚ねえある意味芸術的な字で「国士無双」と書いた記憶があります。
そして2日後、先生から「進路を真面目に考えろ」とガチめの説教を食らいました。
ほら、これね。「麻雀=悪」と考えている典型例ですよ。そういう思い込みが一番良くねえのよ。僕らの時代では考えられなかったですが、今はプロゲーマーが職業になったりしていますよね。youtuberとか。そんな感じで時代は移り変わるんですよ。だから多様性は認めなくちゃあかんのですよ。
話は少しズレましたが、いかがだったでしょうか。少しは麻雀に興味をもっていただけたでしょうか?詳しいルールなんかはネットやらyoutubeやらにいくらでも上がってるので初めてみたい方は調べてみてください。最初は複雑ですが、中学生の僕でもできるレベルなのですぐに誰でも覚えられます。
あと、面白い以外にも「頭を使う」「手先を使う」のでボケ防止にもなるというメリットがあります。ここ最近の老人ホームなんかでは娯楽室に全自動雀卓があったりするんです。ぜひおじいちゃんおばあちゃんとワイワイやりながらやってみるのはどうでしょうか?
あーこんな記事書いてたら神のゲーム「麻雀」がやりたくなってきたな!!!!!!!
よーし!!!!!早速やっちゃお!!!!!!!!!!
なーにが麻雀だよクソゲーじゃねーか
二度とするかよ(と言っても翌日普通にやってる)
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