僕の友人を紹介します〜警察に偽名を使う男〜

思い出
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おはようございます。百井桃太です。

 

これまで僕はトイレの変人シリーズ、就活シリーズ、「茶色くて、あったかくて、かぐわしい」シリーズを投下してきましたが、今日はまた新たなシリーズを増やしてみたいと思います。

 

その名も「僕の奇特な友人達シリーズ」

 

 

僕の人生の中の登場人物には面白い人がめちゃめちゃ多いです。

 

言うまでもなく友人にも面白い奴が多いのです。そんな奴らの話をしていけばとりあえずネタ切れに苦しむこともなくいくらでもネタが出てくるだろうという理由から今回「友人」シリーズを始めました。ブログの更新のためなら仲間をも売る。これがブロガーってもんでしょ?(偏見)

 

第一回は小学校からアラサーになった今でも交流のある、付き合いにしてそろそろ20年経過しようというM藤という男についてです。

 

当時のM藤といえば周囲が「俺」とか「僕」とか言う中で自分を「おいら」と呼ぶアウトローでした。「おいら」だけでなんとなく変わったやつだなと言うのはわかってもらえますよね。この現代で自らを「おいら」と呼称するのなんてビートたけしくらいのもんでしょ?そして母親を名前+さん呼び。どんな子供なんだよ。

 

このM藤とは付き合いが長いだけにいくらでもエピソードはあるのですが、今回はとりあえずジャブ程度のやつを一つ。

 

あれはそう中学生の時。

 

当時、「2ケツ」という俗に言う二人乗りが僕らの間で流行っていました。いや、ヤンキーじゃないので言うまでもなく原付じゃなくチャリなんですけどね。しかしチャリでも勿論違反行為に変わりないので、見つかるとおまわりさんに止められます。大した行為ではないけども、見つかると怒られる。その辺りの絶妙なスリルを中学生達は楽しんでいたのだと今になって思います。

僕とM藤は別にヤンキーでもなく、そのスリルを楽しむわけでもなく、ただ僕のチャリがなかったんでその時たまたま二人乗りをしていました。普段なかなか見つかるなんてことはないのですが、運悪くその時は背後から来ていたパトカーに見つかってしまいました。

 

「はーい、ちょっと君たち〜」

 

言われた瞬間に即飛び降りる僕。

しかしうちの地元が平和すぎるのか、おまわりさん達は見過ごすことなく丁寧にパトカーから降りてきました。中学生といえば威張れる相手はランドセルを背負った小学生のみ。そしておまわりさんと高校生を見ただけでガクブル、蛇に睨まれた蛙状態になる弱き生き物です。僕も例に漏れずやべえやべえと思いながらガクブルしていました。

 

おまわりさん「今二人乗りしてたよね?」

M藤「いやーしてないと思います」

 

!?

 

僕は度肝を抜かれました。僕と同じ弱き生物であるM藤がサラッと反抗した……。犬が出された餌に一瞬、嫌顔を見せるようなものでしょうか。僕であれば尻尾を振って媚びて食べるだけなのですが。

ビビっていた僕ですが、おまわりさんは特にそこに怒ることもなく

 

おまわりさん「いやいや見てたからね。君たち中学生? 名前は?」

 

ぐっ……一番恐れていた質問がきた……。

あわよくば

 

「二人乗りはこうこうこうで危なくてかくかくしかじかでやっちゃいけないから今後、絶対にしちゃダメだぞ。約束できるかい?」

 

「はい!」

 

「本当に約束できるな?」

 

「はい!」

 

「よーしわかったじゃあおまわりさんは君たちのことを信用して今日のことは忘れるよ。行ってよし!」

 

「はい!ありがとうございました!」

 

というアンパンマン並みに平和な世界のやりとりができるのでは?と、とちおとめよりも甘い考えも浮かんでいたのですが、名前を聞き始めるということはお咎めなしというわけにはいかないのでしょう。僕は完全にびびりあがって最初の回答をM藤に任せ切っていました。

 

一瞬の沈黙を経ておまわりさんが「ほら、君名前は?」とM藤に振った瞬間でした。

 

 

M藤「ヌマタゴロウです」

 

 

僕「ぶっ」

 

ノータイムで出てきた本名にかすりもしていない偽名に僕は思わず吹き出しました。

 

そして吹き出した僕を見て即、嘘を見破るおまわりさん

 

おまわりさん「君、それ嘘だろ! こっちのやつが笑っているじゃないか」

 

それを言われ溜息をつきながら恨めしそうに僕を見るM藤。

 

 

え?今のは僕が悪いのかい?

 

 

結果、本名を言ったら控えられはしましたが、「今回はとりあえず注意だけにしておくから。今後、絶対にやらないように」という注意だけで終わりました。

その帰り道。反省の色もなく二人乗りをしながらM藤が言いました。

 

M藤「いや機転利かせて言ったのに、お前が笑ったからバレたやん」

 

僕「いやいや、『ヌマタゴロウ』は無理やろ? チョイスが完全に大喜利のそれやもん」

 

この2000年代にヌマタゴロウなんて名前の中学生がいるのか。どう見積もっても山奥で熊飼ってる髭もじゃの60代でしょ。読者の方に若い「ヌマタゴロウ」の方がいらっしゃったら本当にすみません。

 

ちなみにこの話を先日M藤にしたら全く覚えていませんでした。いやぁ末恐ろしい。今回のネタは本当にジャブ程度のオチですが、当時かなり笑ったせいか強く記憶に残っていたので出しました。皆さんもおまわりさんに質問された時は偽名などを騙ることのないようにしましょうね。

 

というわけで今後の友人シリーズにも乞うご期待。

 

えっ?新しいシリーズを増やすのはいいけど、トイレの変人と就活のシリーズは、まだ①しか更新されてないって?

 

 

慌てない慌てないひと休みひと休み(アニメ版一休さん)

 

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