どうぶつの森という人間の時間を盗む闇のゲーム

ゲーム
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おはようございます。百井桃太です。

 

 

以前もお話ししましたが、うちの家にはNintendo Switchがあります。基本的にゲームをやるのは僕なのですが、嫁もゲーム自体は好きなのでよく僕がやっているのを見たりしています。

そんな基本的にはプレーすることのない嫁なのですが、以前からちょいちょい「発売したら買おうかな……」と言い続けているソフトがありました。

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女子が嗜むゲーム第一位どうぶつの森です。(偏見)

 

知らない人のためにこのゲームを一言で言うと、動物たちと暮らすほのぼのライフゲームです。ゲームの方向性としては牧場物語なんかが近いかもしれません。明確なゴールが設けられているわけではなく、自分の好きな家具や住人を集めて自分だけの村を作るみたいなゲームです。(僕はゲームキューブ版しかプレイしていないので的を得ていなければすみません)

このソフトは任天堂の看板ゲームの一つで前々からスイッチでも発売されることが発表されていました。その情報を見るたびに嫁は「買おうかな……」と言い続けていました。しかし、僕はそんな嫁に厳しく言いました。

 

僕「やめておけ。『Stardew Valley』の二の舞になるぞ」

 

『Stardew Valley』とは、一年半ほど前に嫁が自主的に買ったゲームです。一言でいえば「超進化版牧場物語」でしょうか。現代風により自由度が高くなった牧場物語で、ほのぼのゲーム好きの嫁は見つけるや否やすぐに購入しました。最初のうちは結構楽しみながらやっていました。

 

が、一ヶ月後、そこには荒れ果てた農場が。

 

想像より10倍以上早いスピードで嫁は飽きていました。理由としては「やることが多すぎる」とのこと。そりゃそうだよ、2020年間近のゲームなんだぜ?やることが少なくてもゴミゲー扱いされ、やることが多くてもキレられるゲーム側は一体どうしたら?

 

まぁ、気持ちはわからなくはないんですけどね。僕が大人になって思ったのは子供の頃みたいにゲームにのめり込む情熱もかなり失われてしまっているということです。子供の頃だったら何時間でもやれたゲームが、そんなに長い時間できなくなってるんですよね。衰えたのか、はたまた大人になってしまったのか……兎にも角にも嫁の即飽きの姿を見てゲームを続けるのも大人になると難しいのかもしれないな、と思いました。

 

だからこそ、『Stardew Valley』に似ている『どうぶつの森』もどうせすぐに飽きるだろうと思ったのです。

 

嫁もなんとなくそんな気はしていたのか「確かにね。買ってもどうせすぐ飽きるよね……うん。買うのやめよ。時間も勿体無いし!どうせ絶対飽きるもんね」と言っていました。「子供の時は自分一人の生活に憧れてたからめちゃめちゃ楽しめたけど、今となってはリアルがどうぶつの森みたいなもんやし、そんな楽しめんやろねえ」とも言っていました。これが大人になることかぁ、としみじみ思いながらあっという間に先週の金曜日に「あつまれどうぶつの森」が発売されました。

 

発売された日、ツイッターを見ながら「ギギギ……」と唸り声を上げる嫁。嫌な予感がしつつも、何事かと声をかけました。

僕「えっ? 一体どうしたん」

 

嫁「どうぶつの森欲ぢい」

 

はい、出た音速の手のひら返し

 

動画が上がりまくってみんなが楽しい楽しい言い始めると、一気に気になりだすキングオブミーハーがここにもおりました。昨日まで「そんな楽しめんやろねえ」とかしたり顔で分析してたやつはどこに行った。

しかし、ここで流されては「Stardew valley」の二の舞ではないか。数日後にはどうせ荒れ果てさせて、どうぶつの森ならぬしかばねの森にしてしまうのだ。それならばここは金の無駄遣いをさせずに夫である僕が阻止せねば。

 

僕「おい、スターデューバレーのことを忘れたか!?」

嫁「あれとは違う!!!可愛いんだこいつらは!!!絶対楽しい!!!」

 

発狂です

 

とりあえず宥めに宥めあげて少し落ち着かせました。

 

嫁「ふぅーっ……ふぅーっ……どうぶつの森……どうぶつの森……もう私にツイッターを見せないでくれ!!!」

 

知らねえよ

 

どうやら手持ち無沙汰でツイッターを覗くと、タイムラインにどうぶつの森に関する情報が氾濫しているらしいのです。

 

僕「とにかくしばらく我慢しろ。しばらく我慢すれば自ずとどうでも良くなってくるから」

 

僕の経験から言えるのはそれだけでした。何にせよ、だいたい一時の熱量で衝動買いしてしまうとすぐに飽きることが多いのです。Nintedo Switchのゲームで言うと「Friends of Ringo Ishikawa」とか「デビルメイクライ3」とか「マリオカート」とかは衝動買いしたもののすぐに冷めてしまったので、現在絶賛「ロックマンゼロ&ゼクスコレクション」を買うのを躊躇しているところです。

僕の言葉が響いたのか「うん……」と言い静かになった嫁。

それから二時間くらい嫁は携帯を見ながら喋らなくなりました。

 

ーーこれが無の境地ってやつか。

 

人間の性も欲望も感情も何もかもかなぐり捨てた先に見えるという無の境地。その境地に辿り着いた人間は皆、静かになりただ遠くを見つめるという。嫁も完全にその感じになっていました。そして、遠い目をしたままゆっくりとこちらを向きました。嫁ガンディーの誕生だ。無の境地へと精神を昇華させたご褒美に紅茶でも入れて差し上げよう。そう思って声を掛けました。

 

僕「紅茶でも飲むかい?」

 

嫁「それよりどうぶつの森、買って?」

 

ぶつ森ゾンビかお前は

 

今日何回「どうぶつの森」って言った?製作チームですらそんなには言わんやろ。数時間経っても全然、欲望まみれのままやないか。無の境地に達し黙っていたかと思いきや、嫁はただただ静かに内なる「どうぶつの森欲」をグツグツと煮詰めていただけなのでした。半固形になり、泡立つ程に煮立った欲望は最早、旦那という最愛の存在ですら消化できるものではありませんでした。仕方なく許可すると嫁はニコニコしながら僕のアカウントでニンテンドーショップを開きました。

 

嫁「チッ、全然ポイントねぇーやん」

 

これが新時代のネットヤンキーか

 

令和のヤンキーは対面で現金をカツアゲせずにネット上でポイントをカツアゲしそうですね。そんな訳で晴れてどうぶつの森を購入したわけですが……

 

嫁「ねえ、同じ村に一緒に住めるらしいから百井もやってよ」

僕「いや……僕はいいや。こういう作業ゲーってなんか大人になると時間が勿体無く感じて全然やる気にならんのよね」

嫁「じゃあわかった。チュートリアルだけでいいから終わらせてよ」

僕「ああ、じゃあそれだけね。そこまで終わったら即やめるよ」

 

そういってコントローラーを握って、我に返った時には3時間が経過していました。

 

何これ? 脱法ハーブか?

 

現在も、この記事を書きながらとんでもない中毒症状が出ています。「だなも……だなも……(裏声)」とたぬきちの語尾を小声&裏声で言い続けるという禁断症状です。だって汚いんですよ!!!ニンテンドーのやり方が!!だからやりたくなかったんだよ!!!僕は!!!

 

長くなってしまったのでどうぶつの森の恐ろしさの詳細についてはまた別記事で語らせていただきます。

 

皆さんも生半可な気持ちで購入すると痛い目にあうのでお気をつけくださいませ。

 

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