【就活】「正直内定貰えたらどこでも良いやという奴は地獄を見る」

思い出
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おはようございます。百井桃太です。

 

最近外出自粛の影響もあり、家にいることが多いので更新が捗りますね。出来る限り時間を無駄にしないようどんどん文章を書いていこうと思います。

というわけで今回は就活の時の思い出第二弾です。第一弾はこちら。

 

【就活】「あなたの尊敬する人は誰ですか?」にブチギレた話
おはようございます。百井桃太です。 最近ニュースを見ていると「内定取消」という物騒なワードが目に入ってきました。 どうもコロナウイルスの影響で業績が悪化した企業が内定取消をするケースが発生しているのだとか。 ...

 

 

今回のお話をするにあたって僕の就活の時のスタンスからお話しなければなりますまい。

 

こういうことを言うと呆れられるかもしれませんが、僕の就活のスタンスは「とりあえずブラック企業じゃなくて転居が伴う会社じゃなければどこでも良い」でした。ある種、自分の人生の懸かっていると言っても過言ではない就活においてこんなおとぼけスタイルの人はなかなかいなかったように思います。

 

これは別に「僕って異端でしょ?」とアニメに出てくるような無気力男主人公を気取っているわけではありません。そもそも就活を始める前、どんな仕事をしたいのかとイメージしている時には当時勉強していた「法律」を活かせる仕事に就きたいと思っていました。しかし調べてみると分かりますが、会社員でピンポイントに法律に関わる仕事っていうのはなかなかないんですよね。かと言って弁護士とか司法書士とかになるような学力も熱意もない。だったら、とりあえずブラックじゃなきゃどこでも良いやというスタンスになってしまったのです。

 

そんなこんなで

 

「引っ越しを伴わない」

「土日祝休み(年間休日が多い)」

「給料があまりにも高すぎない(ブラック企業の特徴)」

「リクナビの企業紹介トップで社長が腕を組んでドヤ顔をしていない(ブラック企業の特徴)」※個人の感想です。

 

これらの条件を満たす企業に片っ端からエントリーしていました。どうですか、これが「ゆとり世代」だぜ。やりがいとか知らねえぜ。

しかし、まあこだわりも情熱もないというのはやっぱり良くない側面もあるわけで、今回はそんなゆとりスタンスで就活に臨んだ僕の失敗談をお話ししたいと思います。同じようなスタンスのこれから就活を迎えるという大学生の方は同じ轍を踏まないよう是非、参考にしてみて下さい。

 

そう、あれは、とある面接の日のこと。

 

その時の面接は県外(隣県)で行われる予定だったので、プチ旅行がてら友達に車で連れて行ってもらうことにしていました。普段であれば、面接前は移動時間に提出したエントリーシートのコピーを読み込んで脳内で想定問答を行ったり、表情の練習や、姿勢を正す練習やらをするのですが、やはり友達といるせいかそんな事も忘れて普通にバカ笑いしてました。まじでただの旅行featuring.面接といった感じでした。

 

やがて現地に到着。友達を外の車で待たせ面接に。金下ろしに寄るコンビニ感覚。

 

面接は集団面接。六人程度が集まり、同時に質問などを受け答えて行きます。周囲が答えたことと同じことは言いづらいので個人的には苦手でした。しかしまぁ、苦手と言えどこれは一次面接。マリオで言えば1−1程度の咬ませ犬。これまで既に面接をいくつか経験していた僕ならばよっぽど大きな間違いをしなければ受かるに決まっています。そんな自負が僕の中にありました。面接前に余裕をこいて予習していなかったのもそんな驕りによるものでしょう。

 

そして、そもそも別に「この会社にどうしても入りたい!」という熱意もないので大した下調べもしていなかったのです。この一連の就活生にあるまじき舐めプがとんでもない悲劇を引き起こしました。

 

面接官「では、まず当社を志望した動機から教えて下さい」

 

まずはベタベタの質問ですか……。これはもうド定番。チキンラーメンのトッピングで言えば「生卵」くらい定番です。対策もクソもなく面接を受ける就活生であれば誰でも考える当たり前の質問。僕もこれはさすがに想定済みだ、と余裕でした。

そして僕の番。

 

僕「私が御社を志望した理由は、御社の企業理念に深く共感することができたからです」

 

幸先の良い我ながら心地良い発声。自慢じゃありませんが、僕は喋りには多少自信があります。そのまま、滑らかな舌は言葉を紡ぎ続けました。

 

僕「御社の企業理念『人は心』。その言葉を知った瞬間、私は感銘を受けました」

 

その時、何か部屋全体の空気が変わったような印象を受けました。

なんだ……?しかし、喋っている途中で黙ることはできない。僕は続けました。

 

僕「『会社とは人であり、人は心である。すなわち会社とは心である。だからこそ我が社は人の心を大事にしていく』。この考え方は私がこれまで生きていく上で大切にしていたものと一致しています」

 

他の就活生「えっ、それ……」

 

は?

 

なんだ?ボソッと他の就活生が呟いた言葉が聞こえました。おいおい、面接中、しかも他の就活生が喋っているときに声を発するとはなんというマナーのなっていない就活生だ。こいつは120%落ちるな。

そう思っていた時、面接官の方が口を開きました。

 

面接官「『人は心』……?」

 

僕「はい」

 

面接官「当社の企業理念ではないようですが……。その企業理念はどちらで?」

 

!!!!???

 

その言葉が耳に届いた瞬間、僕の脳はフル回転し、やがてホワイトアウトしました。

フル回転した時に、なぜこんなことになってしまったのか考えました。そしてすぐに答えに辿り着きました。

 

「人は心」の企業理念は昨日徹夜で書いてたエントリーシートの企業じゃねーか

 

言うまでもないですが、今日面接を受けているこの会社ではありません。同業種でしかも昨日まで考えていた企業なので脳が錯綜し、間違ってしまったのです。

 

普段であれば面接前にエントリーシートを見返し、予行演習を行うのでこんな過ちを犯すことは有り得ないでしょう。でも今日はただの旅行featuring.面接。バカ話ばっかりし、予行演習をしなかったため、昨夜の記憶のみが頭に残り、結果、面接で全く別の企業の企業理念に共感したことを報告するという訳の分からないことをやってしまったのです。そうか、「えっ……それ」と言ったやつも同業種だからその企業のエントリーシートを書いていたんだ。だからいち早く反応をしたのだ……。なるほどな。

 

僕の頭はフル回転で理由を掴んだ後、速やかにホワイトアウトし、思考停止しました。とりあえず「その企業理念はどちらで?」と訊かれていたので「あ、あ、あ、あ、あ、あわ、あわ、ホム、ホームページで」と訳の分からない返答をし、そして、そこから明石家さんまの話術をもってしても挽回するのは不可能だと判断した僕はその日の面接の一切の記憶を消去してしまったのです。多分、誤魔化して最後まで話し続けていたのでしょうが、もう一ミリも記憶に残っていません。ただ、面接終わった後にエレベーターの中で面接官の方が一人一人に雑談を振っていた時、唯一、僕だけがスルーされたのだけは覚えています。まぁ、スルーするわな。だって同業種の他の企業の企業理念に心打たれてんだもん。スパイじゃん。120%ダメじゃん。そもそもそんな露呈のさせ方してる時点で能力もお察しだし。

 

面接を終えた後、友達の車に戻りました。

 

友達「どうだった?面接?」

僕「ん、まあまあ好感触やったわ」

 

就活生あるある〜面接結果でマウンティング〜

 

実際は、大汗かいて顔真っ赤にしてどもってたんですけどね(想像)友達は見てないし就活で言えばライバルなのでそんな恥ずかしい話はできないとマウントを取りました。

 

僕「まぁ、内定出ても行かんけどね(笑)」

 

そして落ちた時の予防線を張る事も怠る事なかれ

 

就活生の必殺ワード「内定出ても行かない」です。これさえ言っとけば落ちたとしても「まぁ、行く気なかったからね」と蒼穹を見つめながらカッコつけられるのです。

 

いやいや、今回のやつは内定なんて出る訳ない。だって同業種の他の企業の企業理念に心打たれてんだもん。マジでわざわざ車に乗って隣県まで何を言いに来たのか?

 

企業に対してのこだわりがあれば絶対に起こらないし、多分ほとんどの方が経験したことがないようなオンリーワンのバカな事件でした。世界に一つだけのバカでした。それ以降、僕は絶対に面接前にエントリーシートを読み込むようにしました(当たり前)みなさんも同じ轍を踏むことのないように企業理念はきちんと覚えようね(当たり前)

2020.6.28追記

パート3更新しました!

【就活】魔のグループディスカッション〜ファッキューありがとうカード〜
久々の「就活シリーズ」第三弾です。まぁ、もうそんなにネタもないのでこれで最後となるかもしれません。いや、我ながらよく覚えているもんだと感心します。 ちなみに第一弾、第二弾を見ていない方は先にそちらをどうぞ。 ...

 

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