おはようございます。トムとジェリーにありそうなタイトルで始まりました、百井桃太です。
突然ですがコロナウイルスが猛威をふるっています。数週間前までは辺境の地にいる僕には無縁と思っていましたが、もはや全く他人事ではありません。
この大騒動が始まる前にたまたま60枚入のマスクの箱を買っていたので、僕はマスク戦争の一部始終を対岸の火事として見ていました。ああ、よかったよかったと思っていました。そして何も気にせず毎日毎日マスクを使いまくっていました。
しかし最近になって嫁が過敏になり始めました。
家に帰ってマスクを外して放置していると嫁が「これ、マスク。こんなとこ置いてるやん」と言ってきたので「はいはい」と言ってゴミ箱に捨てました。
嫁「ちょっと！？」
僕「えっ？」
嫁「なんで捨てよるん！」
僕「えっ？ 使い終わったから」
嫁「何日使ったん？」
は？バスタオル論争（※）みたいな言い方をするなや。マスクは使いすてるもんだろうが。
※バスタオル論争とは、風呂上がった後に体を拭くバスタオルを洗わずに何日使うかというかの有名な論争である。大体男女で「一日で洗濯するとは何事か、日本男児を愚弄するか」「毎日替えないなんて不衛生すぎるわ、大和撫子が廃るわ」という論争になりがちである。ちなみに今日に至ってもこの論争には決着が付いておらず、21世紀人類最大の問題とも言われている。
僕「いや、一日やが……普通使い捨てやろ？ 割り箸だってそうやないか」
嫁「は？割り箸だって洗って使うよ」
ウチは昭和中期の家庭か？
いや勝手なイメージで申してすみません。しかし割り箸洗って使うとかある？あんな人が舐めまわしたやつを？100本150円の割り箸を？
そういえば昔、どっかの飲食店のレジのところに「ご自由にお持ち帰りください」って言って割り箸の束が袋に入れてあって「こんな大盤振る舞いの飲食店もあるんやな！」と意気揚々と持ち帰って数日後使おうと開けてみたらカビの胞子が溢れかえっていたことを思い出しました。まぁよくよく考えれば新品をタダで配るわけがないわな。使用済みの割り箸だったんでしょう。
閑話休題。
僕「いやマスクはダメやないんか？使い捨て前提やろ（いや個人的には割り箸もダメだが）」
嫁「そんなペースで使ってマスクなくなっても知らんよ！」
僕は全く危機感を持ってませんでしたが、どうやらもう現在近所の薬局にもマスクが売っていないらしいのです。まあ確かになくなるのは困るな…と思いました。言われてみればマスクなんて舐め回すわけでもなし、一日使いのものを二日使いにしたところで大した影響はなさそうです。
僕「なら二日くらい使ってみるか」
嫁「そうせんともうマスク持たんから。洗えば衛生的にも大丈夫やろうし。ほら、あそこ」
ん？と嫁が指差す方を見ると、そこには目を疑う光景が広がっていました。
マスクの墓場か？
どうやら洗ったマスクを観葉植物のフィーちゃん（名前）に干していたみたいです。
いやいや、ツッコミどころが多すぎる。別にハンガーも吊るすところもあるのに何故敢えて普段から可愛がっている観葉植物（フィーちゃん）に干したのか？普段可愛がってるつもりでも明らかにモノ扱いしてるやん？危機的状況こそ人間の本質が暴かれるを体現してるやん？そしてこの一日一個は例えが浮かびそうなインパクトある絵面を見てよく干し続けようと思ったな？呪われたクリスマスツリーか？ホラー映画にありそうな意味深な装飾の一つか？
そして「アチキは物干し竿になるために生まれてきたわけじゃないズラ！」という観葉植物（フィーちゃん）の悲痛な叫びが聞こえてくるようでした。（うちの観葉植物はこういうキャラだと思う）ごめんよフィーちゃん。これは明らかに人間が悪いよ。謝るから将来的に植物が惑星を支配する段になっても、僕は襲わないでくれよ。幹の中に取り込まないでくれよ。
まぁそう言いつつも、「確かに植物にかけておくのはなんか衛生的にGoodな気がする。光合成の関係上、なんか衛生的にGoodな気がする」という謎理論が頭の中に芽生え始め、僕も追従して観葉植物に干しました。
そして翌日、二日目の寝かせた熟成マスクをつけて、さぁ気持ちの良い通勤を
オオェ……クゥサァ……
よく考えたら洗うの忘れて干してました。クゥサァ……。違うんだ、みんな信じてくれ。僕の口臭がとかいう話ではないんだ。一日マスクをつけていたらそりゃどんな口臭聖人君子（口臭が全くない人の意）でも多少の唾液がマスクにかかっているし、それが一日熟成されてしまったせいなんだ。信じてくれ。
そして結局新しいマスクをつけて出かけました。やばい、まじでこのペースだとあと数日分くらいしかない。
そう思っていた矢先に
まさかの会社からマスクが支給されました！とりあえず一週間分でしたが神の恵みとはこのことだなと思いました。そして入社７年くらいにして初めて「いい会社かもしれない」と思いました。（仕事に関する闇が深いのを匂わせマン）
そう思ってありがたくつけてみると「小さめ・女性用でした」
皆さんはご存知ないでしょうが、僕といえば「185cm無いと採算の取れない肩幅とその肩幅に乗っかっても小さく見えないトリックアートデカ顔面」の持ち主です。（実際の身長は170cm)。
「小さめ」で顔面を賄えるはずがありません。頬の75％以上が露出していますし、明らかに小さいです。マスクが小さいせいで小顔効果ならぬ大顔効果バリバリです。
ざわちんだったら「こんなんでなりきりメイクができるかバカヤロウ」とぶちぎれるくらいに顔が露出しまくっています。不相応具合を例えるならば、リアル帽子をかぶった永沢くん状態※でこんなんじゃ恥ずかしくて外を歩けるはずもありません。これは何？そういう辱めですか？先週、仕事忘れてたことに対する報復ですか？個人攻撃ですか？やっぱり、ビジネスは死だなと思いました。
※参考画像
まぁマスクをくれるだけいい会社なのかもしれませんね。
とにかく、これからなんとか普通サイズマスク残り数枚を観葉植物に干して浄化（？）させ節約し使って行きたいと思います。衛生上よくないとか、そういうのはあるでしょうが、プラシーボの力もありますし、とりあえずつけていれば安心するので熟成マスクでもなんでもつけて行きます。全て無くなってしまったら最終手段で小さめマスクをつけますが、皆さんも街中で明らかにマスクが「永沢くんの帽子状態」になっている人を見かけても笑わないでください。好きでつけているわけじゃない人もいるのです。よろしくお願いします。
関係ないけど、永沢くんの帽子のツバの部分、この地球上で一番無駄だと思う。
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